連覇は叶わずも、女子サッカーの未来に夢を与えたなでしこジャパン

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文=江橋よしのり

 連覇に挑んだなでしこジャパンの冒険が終わった。

 FIFA女子ワールドカップ カナダ2015決勝戦、アメリカ対なでしこジャパンの試合が5日(日本時間6日)、バンクーバー・BCプレイススタジアムで行われ、なでしこジャパンは2−5で敗れた。

 試合開始早々からアメリカが個々のプレースピードの速さ、プレーエリアの広さでなでしこを圧倒した。3分にCKで変化をつけるとカーライ・ロイドのシュートで先制。5分にはペナルティエリア右からのFKクロスに、またもロイドが合わせて2点目。14分にはクリアミスを拾われローレン・ホリデーが3点目、16分にはセンターサークル内からロイドがロングシュートで4点目。アメリカはここまでシュート4本。すべてが得点になった。

 この時点で事実上、勝負は決まった。特に序盤2本のセットプレーについて、佐々木則夫監督は「ロイドが下がったからおかしいなと思ったけれど、指示の声は届かなかった。選手たちが感じなければいけない。それも含めて力の差がありました」と振り返る。

 なでしこはアメリカのセットプレーを研究して、ミーティングで対策も話し合っていたというが、宮間あやによれば「どのチームもやってこなかったことを、やってきたなという感じ。自分たちの準備が足りなかったと思います」。

 なでしこは、前半のうちに大儀見優季のゴールで1点を返し、「後半は3点取るつもりだった」(宇津木瑠美)と巻き返しを図る。ところが相手オウンゴールで2点差に詰め寄った直後に、またもセットプレーの流れから失点し、なでしこはとどめを刺された。

 試合後の佐々木監督は、「これで女子サッカーが終わるわけではない。ここまでの戦いを見て、多くの少女がサッカーボールを蹴るようになってくれることは間違いないと思います」と、28日間の戦いを振り返った。