「相乗りくん第1号」の家屋。パネルオーナーの収入は、発電状況によって異なる
原発事故を受けて、全国で地域主体の電力会社を立ち上げる動きが盛んだ。「再生エネルギーファンド」は、そうしたプロジェクトへの投資を募り、配当をつけて戻す仕組み。リスクが少なく、銀行に預けるよりもずっとお得で、お金の使い道を自分で決められる。密かに注目を集める「再エネファンド」の最前線をリポートする。

◆上田市民エネルギー「相乗りくん」/長野県上田市

「出資」とは異なる形で発電設備の資金を募っているグループもある。長野県上田市で「相乗りくん」という事業を進める「上田市民エネルギー」だ。上田市は日照時間に恵まれ、養蚕がさかんで大きな屋根の家が多かったことからこのプロジェクトが始まった。

 長野県内の民家や施設の屋根に、一口10万円でソーラーパネルの設置費用を負担するオーナーを募り、売電収入を還元している。賃貸や屋根の小さい家に住んでいて太陽光発電をしたくてもできない人が、信州の屋根に「相乗り」出資することで売電収入を得る。

 10kW以上の案件で実施する「相乗りくんプラス」は13年間のプラン。50万円の出資で毎年約4万6800円が支払われ、13年間で約60万8400円になる(近年の発電実績より算出)。「パネルオーナー」は随時募集中。

 一方、屋根を貸す「屋根オーナー」も長野県内で募集。この仕組みは評判となり、他地域でも設置が始まっている。

― [再生エネルギーファンド]のススメ ―