噛まれると超痛い!夏に増える『ムカデ』に噛まれた時の応急処置

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 夏は虫が活発になる季節。外に出かける機会も増えるので、虫刺されが気になります。先日『やけど虫』の対処方を紹介しましたが、寄せられたコメントの中で「やけど虫よりムカデの方が痛い!」という意見が幾つかみられました。

 そこで、今回はやけど虫と同じく、夏場活性化する『ムカデ』に噛まれた時の応急処置を紹介したいと思います。

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ムカデ

■噛(か)まれると激しい痛み!

 日本中に生息している『ムカデ』ですが、その種類は100以上いるとされています。主に気温が15度以上になる5月〜10月に、活発に活動をします。
普段はゴキブリなどを食べているので、人家に入ってくることも多く、他にもネズミなど大型なものを食べることもあるのだとか。本能的に、動くものを襲うという性質があるので、共食いもするそうです。

 毒性はかなり強くハチの毒に似ていて、噛まれると激しい痛みとともに腫れ上がり、場合によっては痙攣(けいれん)を起こすこともあるそうです。

■応急処置は?

 もしも噛まれてしまったら……。実は処置方には2通りあります。『冷やす』と『温める』です。多くの医療機関や書物では『冷やす』方が推奨されていますが、民間療法としては古くから『温める』方が推奨されています。なお、最近では後者の『温める』をすすめる医療機関も一部でてきているようです。
そのため、ネット掲示板などでは「絶対に温めちゃいけない」「いやいや冷やしたらいけない」と意見が分かれることがしばしば。

▼冷やす
冷やす場合には、まず指や市販のポイズンリムーバーで毒を押し出し流水で流したあと(指で押し出す場合には流しながらやっても大丈夫です)、氷などで冷やす。そして、あれば抗ヒスタミン含有ステロイド軟膏を塗るようにする。一通りの処置が終わったら、念のため医師の診察をうけてください。

▼温める
ムカデの持つ毒が高温に弱いという特徴を利用した『温熱療法』です。最初の処置は『冷やす』と同じく、まず指や市販のポイズンリムーバーで毒を押し出します。その後、43度から46度のシャワーで流しながら10分から20分患部をあたため処置します(指で押し出す場合には流しながらやっても大丈夫です)。シャワーがない場合には、適温のお湯をおけにいれ、まめに交換しながら温めるといいそうです。しばらくすると、痛みと腫れが引いていきますが、応急処置が終わったら、こちらも念のため医師の診察をうけてください。
なお、この処置には注意点があります。温める温度が36度〜40度では、逆に毒が活性化してしまうそうです。温める場合には十分な温度管理が必要です。

 ネットにある経験者の方の声をみてみると『冷やす』の方は腫れや痛みがしばらく持続することがあるようです。対し『温める』はすぐに痛みと腫れがすぐに引くという意見がみられています。ただ、どちらも実際にある処置方なので、状況に応じて選ぶとよさそうです。

■ムカデから身を守るには『ハッカ油』と『虫除けスプレー』
 
 駆除には殺虫剤スプレーを使用するのがもちろん効果的ですが、知らぬ間に近寄って来ていたら、どうしようもありません。そんな時、ムカデから身を守るには『ハッカ油』が良いそうです。ムカデはハッカ油が嫌いなので、周囲や肌にハッカ油を撒(ま)いておくと、寄ってきません。虫除けスプレーでも特に問題はないのですが、間違えて舐めてしまっても大丈夫な『ハッカ油』は肌の弱い方や小さいお子さんのいる家庭で重宝されているようです。(効果は、市販の虫除けスプレーの方が高いとされています。)

 ムカデに噛まれての死亡事例は日本ではまだ無いとされていますが、刺されると激しい痛みをもたらし、さらに過去刺された経験のある人は『アナフィラキシーショック』を起こす可能性を秘めています。一度経験がある人で、もし「また噛まれた!」となってしまったら、とにかく急いで医師の診察を受けてください。

▼参考
奥村防蟲科学株式会社
アース製薬株式会社
大日本除虫駆菊株式会社(KINCHO)

(文:ロジン2020)