日本は、イングランド戦と同じ顔ぶれでスタート。序盤の大量失点で、前半から澤、菅澤を投入して反撃に出た。

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 カナダ女子ワールドカップは7月6日に決勝が行なわれ、アメリカが日本を2-5で下し、4大会ぶり3回目の優勝。日本の大会2連覇はならなかった。
 
 日本のスタメンは、準決勝のイングランド戦と変わらず。GKは海堀あゆみ、DFは右サイドから有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩。中盤はボランチに阪口夢穂と宇津木瑠美、両サイドは右に川澄奈穂美、左に主将の宮間あやが入り、FWは大儀見優季と大野忍の2トップでスタートした。
 
 試合は立ち上がりから大きく動いた。3分に右CKからロイドが押し込み、アメリカが早くも先制。さらに5分、セットプレーから再びロイドが押し込んで2点目をゲットした。2つのゴールともに、グラウンダーのストレートボールが日本の守備陣を翻弄する形となった。
 
 2点目を許してからは、日本もパスを回せるようになってきたものの、アメリカもカウンターからチャンスを窺う。そして日本にとって、再び魔の時間帯が訪れてしまう。
 
 14分、アメリカの右サイドからのクロスを岩清水がクリアしきれず、そのこぼれ球をホリデーが右足のボレーで叩き込み3点目。さらにアメリカの勢いは止まらず、16分にハーフウェーライン付近での日本のパスミスを拾ったロイドが前を向くと、そのまま右足を振り抜き50メートル超のロングシュート。これがGK海堀の手をかすめてゴールネットを揺らし序盤で0-4と、まさかの大差がついてしまった。ロイドは16分でハットトリックを達成した。
 
 その後もピンチを迎えた日本はなんとか凌ぐと、27分、敵陣右サイドに入り込んだ川澄が中央の大儀見へ折り返す。敵DFと上手く入れ替わって反転した大儀見は、左足でゴールネットを揺らし、日本が1点を取り返した。
 
 さらに29分にはインターセプトから左サイドへ展開し、鮫島のクロスを起点にチャンスを作ると、最後は宮間がシュートを放ってアメリカゴールを脅かすなど、日本に流れが訪れる。そして日本は、32分に岩清水に代えて澤穂希を、38分には川澄に代えてFWの菅澤優衣香を投入。ボランチの阪口をCBに、左サイドの宮間をボランチに配置して、日本はさらに攻撃的な姿勢を強める。
 
 ただし、その後は互角の展開となるもののゴールは生まれず、前半を1-4で折り返した。
 
 後半立ち上がり、アメリカの攻勢を凌いだ日本は52分、セットプレーからオウンゴールで2点目を奪う。しかし2-4と2点差に詰め寄った日本だが、アメリカが54分すぐさま反撃。CKからブライアンの折り返しにヒースが押し込み再び3点差となった。
 
 日本は60分に大野に代えて、切り札の岩渕真奈を投入。得意のドリブルで攻撃にアクセントをもたらす。76分には鮫島のクロスに菅澤がヘディングで合わせたが、GKソロの正面を突いた。
 
 その後、アメリカはヒースに代えてワンバックを投入。今大会でともに「最後のワールドカップ」と明言している澤とワンバックの日米レジェンドによるマッチアップも見られた。
 
 日本は終盤に入っても果敢にゴールを目指したが、ゴールは奪えず、結局2-5でタイムアップ。アメリカが4大会ぶり3回目の優勝を決めた。連覇を果たせなかった日本は準優勝。来年のリオ五輪で雪辱を期すことになる。