なでしこ、序盤の失点響き連覇ならず…アメリカが4大会ぶり3度目の優勝

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 FIFA女子ワールドカップ・カナダ2015決勝が5日に行われ、アメリカ女子代表となでしこジャパンが対戦した。

 イングランドとの準決勝を制し、ワールドカップ連覇に王手をかけたなでしこジャパン。決勝は2大会連続、そしてロンドン・オリンピックとも同じ組み合わせとなった。アメリカとの通算成績は1勝23敗6分(PK戦は引き分け扱い)と分が悪いが、直近4年間は1勝2敗2分けとほぼ互角の戦いだ。

 なでしこのスタメンは、GK海堀あゆみ、DF岩清水梓、DF熊谷紗希、DF鮫島彩、DF有吉佐織、MF阪口夢穂、MF宮間あや、MF川澄奈穂美、MF宇津木瑠美、FW大野忍、FW大儀見優季。決勝トーナメントに入って、4試合連続で同じ先発メンバーで臨んだ。

 試合は開始早々からアメリカがビッグチャンスを作る。3分、右CKを獲得すると、ミーガン・ラピノーが低く速いクロスを供給。これをゴール中央に走り込んだカーライ・ロイドが左足で押し込み、アメリカが先制に成功する。直後の5分、ペナルティエリア右横でFKを得ると、ローレン・ホリデーが再び低く速いクロスを選択。ニアのジュリー・ジョンストンがヒールですらし、再びロイドが押し込んだ。

 勢いに乗るアメリカは14分にも得点。右サイドのトービン・ヒースがアーリークロスを上げると、岩清水のクリアがやや中途半端になる。浮き上がったボールをホリデーにボレーで叩きこみ、リードを3点に広げた。さらにキックオフ直後の16分、ハーフウェイライン付近でボールを奪うと、GK海堀の位置を見たロイドがロングシュートを選択。海堀がなんとか触ったが、左ポストに当たりながらゴールに吸い込まれた。アメリカが4点をリードする展開となる。ロイドはわずか16分でハットトリックを達成した。

 その後はなでしこが徐々にボール支配率を上げ、落ち着きを取り戻す。27分、ようやくチャンスを作る。右サイドでボールを受けた川澄が中央に切れ込んでクロスを送ると、中央でボールを受けた大儀見がワントラップから左足で反転シュート。これがゴール左に決まり、なでしこが1点を返した。

 前半のうちにスコアを縮めたいなでしこは、33分に岩清水を下げて澤穂希を投入。阪口がCBに下がり、澤がボランチの位置に入った。さらに39分、川澄を下げて菅澤優衣香を投入した。中盤以降の時間帯は落ち着きを取り戻したなでしこだったが、追加点を奪うことはできず、1−4でアメリカに3点のリードを許して前半を終えた。

 後半の立ち上がりも先にチャンスを作ったのはアメリカ。50分、ゴール前でボールを受けたモーガン・ブライアンが右足でミドルシュートを放つ。しかし、ここは海堀が好セーブを見せてなんとか防いだ。

 するとなでしこに再びチャンスが訪れる。52分、左サイドでFKを獲得すると、宮間がクロスを供給。澤とジョンストンが競り合うと、ボールはジョンストンの頭に当たってそのままゴール右に決まり、なでしこがオウンゴールで追加点を奪った。

 2点差まで詰め寄られたアメリカだが、すぐさま引き離す。54分、左CKからラピノーが速いクロスを上げると、ボールはファーサイドに流れてブライアンがこれを折り返す。これをヒースが押し込み、再びリードを3点に広げた。

 苦しい状況が続くなでしこは、60分に最後の交代カードを切る。大野に代えて岩渕真奈をピッチに送り込んだ。システムを変更し、反撃を目指すなでしこ。75分、左サイドの宮間が左足でクロスを送ると、中央の菅澤が頭で合わせたが、GKホープ・ソロの正面だった。

 アメリカは、79分にヒースに代えてアビー・ワンバックを、86分にアレックス・モーガンに代えてクリスティ・ランポーンを投入し、チームの士気を上げる。

 なでしこは最後まで反撃を試みたが点差を詰めることはできず、アメリカが5−2で勝利を収めた。アメリカのワールドカップ優勝は1999年大会以来4大会ぶり、3度目となった。

【スコア】
アメリカ女子代表 5−2 なでしこジャパン

【得点者】
1−0 3分 カーライ・ロイド(アメリカ女子代表)
2−0 5分 カーライ・ロイド(アメリカ女子代表)
3−0 14分 ローレン・ホリデー(アメリカ女子代表)
4−0 16分 カーライ・ロイド(アメリカ女子代表)
4−1 27分 大儀見優季(なでしこジャパン)
4−2 52分 オウンゴール(ジュリー・ジョンストン)(なでしこジャパン)
5−2 54分 トービン・ヒース(アメリカ女子代表)