脳にとって「運動はストレス」!?では、スポーツの快感の正体とは?

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運動を習慣化すれば、生活が改善される! なんてことは、いろんなところで言われてますが、それが具体的にどういうことなのか、わからない人も多いのでは?
海外のブログサイト「Buffer」に投稿されたこの記事では、なぜ運動が健康や幸福感に繋がるのか、そのシステムを専門的な調査内容を元に紹介しています。

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脳にとっては、
運動=ストレス!?

運動をすることで体にどんなことが起こるのか、当たり前ですが、結果的には筋肉やスタミナがつきます。もっと言えば、階段を登ることが楽に感じるようになったりも。

一方、肉体とは違って、脳は運動に快感を感じていないようです。米・ブリンマー大学の研究論文によれば、運動は脳にとってはストレス。心拍数が上がるなどの状態から、敵と戦っている、もしくは危機から逃げているのと同じように認識していると言われています。

防御反応として分泌される
「幸福感」の正体

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では、なぜ運動をすることで快感を感じるのか。まず、運動によって感じたストレスへの防御反応として、BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)というプロテインが分泌されます。それは防御と回復の機能を持つ成分を、記憶を司るニューロンへと送り、脳のリセットスイッチのようになるもの。

このプロテインが分泌されることによって、気分がよくなり、頭のなかもスッキリ。最終的に幸福感を感じることが出来るのだそうです。もちろん同時に、脳内麻薬のエンドルフィンなど、ストレスと戦う成分が分泌されます。論文にはこんなコメントが。

「エンドルフィンは、運動の不快な気分を和らげるために分泌されるもの。痛みや不快な感覚をブロックし、幸福感を生み出します」

これらの脳内麻薬は、モルヒネやヘロインやニコチンと同じく依存性があるようですが、決定的に違うのは体にいいというところ。やっぱり運動がもたらす快感というのはそれだけ強いと言えるのかもしれませんね。

ポイントになるのは、
最初の20分間!

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さらに、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、Gretchen Reynolds 氏の著書「The First 20 Minutes」によれば、運動を始めてからの最初の20分間こそが最高レベルの幸福感と健康効果を受け取ることができる注目すべき時間なのだとか。

ペンシルバニア州立大学が行った調査では、運動を毎日続けた人よりも、運動しない日のある人の方が生産性や幸福度が高かったそう。この結果から、ポイントはアスリートのようにハードなトレーニングを重ねることではなく、毎日ほんの少しだけでも運動量のピークに達する時間を設けることが大切と言えそうです。

たまに楽しむ程度の方が
「ランナーズ・ハイ」効果は絶大

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さらに、短い運動や、頑張り過ぎないスポーツのメリットは他にもあります。例えば、エンドルフィンの効果にも、徐々に慣れが出てきてしまう性質があります。つまり、運動による快感を得続けるためには、前回よりもハードな運動量が必要になるのです。

しかし、普段デスクワークで体を動かさない人であれば、少しの運動でも最大の効果を感じることができます。そのため、いつも三日坊主で終わってしまうという人は、5分くらいの運動を週に3日からなど、日常を邪魔しない程度の運動から始めた方が、効果大きく、続けやすいと言えるかも。

ランナーズ・ハイでになることで、健康や仕事、幸福感をブーストしよう!と頑張りすぎてしまう人も多いかもしれませんが、案外、何事もゆるくホドホドにやっている人のほうが、充実した人生を送っているのかもしれませんね。

Licensed material used with permission by Leo Widrich