人類は小惑星衝突をどう防ぐのかを描く“ドキュメンタリー”映画(予告編あり)

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小惑星衝突をテーマにしたセミ・ドキュメンタリー映画『Disaster Playground』が公開される。科学者や宇宙飛行士など専門家へのインタヴューに基づき、リスクが発見されたときに実際に取られる対抗措置や指揮系統を紹介する内容だ。

遊び心溢れるセミ・ドキュメンタリー映画『Disaster Playground』が、ロンドンのプレミア会場で6月30日(現地時間)に初公開される。

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この日の公開は、「World Asteroid Day」(世界小惑星の日)というイヴェントにあわせたものだ。このイヴェントは、小惑星が地球に衝突する危機に備える宇宙観測体制の構築を呼びかけるイヴェントであり、6月30日にロンドンとサンフランシスコを中心として世界数十都市で開催される。

World Asteroid Dayの発起人は、ロックバンド・Queenのギタリストでもある天体物理学博士ブライアン・メイと、映画監督グリゴーリ・リヒタースだ。

映画では、地球との衝突コースにある小惑星が発見されたら実際にどんなことが起きるのかについて、ベン・ヘヨーンが探究する様子を追っている。ヘヨーン氏は自作について、次のように述べている。

「『アルマゲドン』を思わせる作品ですが、演じているのは本物の研究者たちです。危険な地球近傍天体の監視および進路変更を計画している科学者たちの姿と、小惑星が地球に衝突した場合に実際に取られる措置に迫ろうとしています」

「危険な小惑星が発見されたら、SETI研究所と米航空宇宙局(NASA)からの報告が米大統領官邸と国際連合に送信されます。彼らは、小惑星が及ぼしかねない壊滅的な影響から人類を守る責任を負う人々なのです」

ヘヨーン氏はこの映画のために、たくさんの専門家にインタヴューした。アポロ9号の宇宙飛行士ラスティー・シュワイカートや、NASA地球近傍天体プログラムの総責任者、さらには小惑星が地球に衝突した場合に備えようとする多くの科学者や宇宙飛行士などだ。

ヘヨーン氏はこれまでも、科学を一般の人たちに伝える仕事を行ってきた。地球外知的生命体探査を手掛けるSETI研究所の「体験設計者」(designer of experiences)や、「WeTransfer」プロジェクトの体験担当責任者などだ。同氏がこれまで手掛けたプロジェクトには、「国際宇宙オーケストラ」の結集のほか、「実際に稼働する火山」や「シャトル離陸シミュレーター」といったクレイジーなイヴェント、あるいは欧州原子核研究機構(CERN)とのコラボなどがある。

「今回の作品には、宇宙計画の現状に対する観客たちの関心を高め、彼らの批判的な目をもってもらうという狙いがあります。具体的には、実際に宇宙計画に携わる人々とその奇抜さ、不完全な反応や成功といったものに関心をもってもらいたいのです」とヘヨーン氏は語る。

では、わたしたちはいま、核シェルターをつくり始めるべきなのだろうか? この問いに対して、ヘヨーン氏は次のように述べている。

「世界中に設置された望遠鏡がモニタリングを行い、科学者たちは小惑星が地球に衝突しそうかどうかを分析します。そうした措置は講じられているのですが、地球近傍天体プログラムにはもっと資金が必要であることを人々に認識してほしいと思っています」

「小惑星の採掘プロジェクトや『小惑星再配置ミッション(日本語版記事)』が理由となって、小惑星はいま社会の注目を集めています。けれども、この問題には世界的な取り組みが必要です。NASAだけでは不可能であり、世界で取り組む必要があるのです」

Disaster Playgroundは、6月30日からdisasterplayground.comにて、オンデマンドで視聴できる。

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