動き始める低ボラティリティ株。その筆頭は?
ITバブル以来、15年ぶりに日経平均株価が2万円台を回復して株式市場が活気づいているが、さすがに相場全体のさらなる大幅上昇は見込みづらくなってきた。しかし、個別に目を向ければ、爆騰の可能性を秘めた銘柄が無数に潜んでいるものだ。では、一体それらはどこで見つかるのか? 相場の「旬のテーマ」に関連している銘柄こそ、その大本命なのだ!

◆ディフェンシブ株の固定概念を捨てるべし

 相場好調の一因は公的マネーの流入にある。その筆頭は、公的年金137兆円の運用資産を持つGPIFだ。

「これら年金など機関投資家が注視する指数に『MSCIジャパン最小分散指数』があります。これは簡単にいうと“値動きが荒くない、日本の安全な株を集めて構成した指数”。一部の機関投資家が同指数の構成銘柄を買っている事実はあります」(岡村氏)

 機関投資家が買いそうな銘柄に対する、注目度は高い。5月に先の指数のリバランスが行われており、新たな組み入れ銘柄も気になるところ。

「新たな銘柄は、東北電力などの電力会社や資源関連株が目立ちました。ほかに三菱自動車も入っています。この2銘柄は注目ですね。震災を経験した日本人の常識だと電力会社はヤバい印象ですが、実は値動きはこのところ安定しているので、MSCIは安全と判断したようです。今の相場では、これまでの常識が非常識になってきていることがわかります」

 要するに、特に買われる理由のない銘柄でも、“値動きが安定的”という理由だけで買われるようになったわけだ。「その観点でいうと、意外と今はボラティリティが小さいソフトバンクあたりも狙い目」と岡村氏は話す。

 指数のリバランスは定期的に行われるので、今後もウオッチすべきだろう。

【東北電力】東証1部・9506
東北6県、新潟に電力を供給。現状では東日本大震災の影響により、原発4基が停止している。「MSCIジャパン最小分散指数の新たな組み入れ銘柄の一つ。かつて電力株は安定したディフェンシブ株といわれましたが、震災後にその概念はガラリと変わりました。東北電力も震災後に大暴落しましたが、今は震災前の水準に届くほど回復し、業績も悪くない。再びディフェンシブ株の称号を取り戻したといえます」

現在株価:1743円
単元株数:100株
最低購入価格:17万4300円
目標株価:2200円
買いメド/損切りメド:1700円/1500円
PER:――倍
PBR:1.44倍

【三菱自動車】東証1部・7211
MSCIジャパン最小分散指数の組み入れ銘柄。「円安を背景に、トヨタなどの同業他社が絶好調な半面で、同社はイマイチ振るわない印象。それでも値動きは安定しているので指数に組み入れられており、上昇の期待が持てます」

現在株価:1157円
単元株数:100株
最低購入価格:11万5700円
目標株価:1500円
買いメド/損切りメド:1100円/1000円
PER:11.38倍
PBR:1.73倍

【ソフトバンク】東証1部・9984
通信事業者などを傘下に置く持ち株会社。同業の老舗、NTTとボラティリティは同等になっている。巨額の有利子負債を抱えているものの、今の常識では「値動きの安定=安全な株」なので、公的マネーの後押しで復活の期待も。

現在株価:7447円
単元株数:100株
最低購入価格:74万4700円
目標株価:8500円
買いメド/損切りメド:7400円/6600円
PER:――倍
PBR:3.11倍

※株価、最低購入価格は5月29日終値。チャートは’14年12月1日〜’15年5月29日
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