朝起きて、顔を洗って、「さぁ今日は出かけるから化粧をしなくちゃ」と、自分の顔をじっと見る。「あぁ目元の小じわは目立つし、頬はたるんできてるし、あ、こんなところにシミが…」。

 そんな暗い気持ちのまま、それらを隠すために10年来愛用のファンデーションを塗り込んで、もう派手な色は似合わないと暗めのアイシャドーに口紅を塗って出かける――。

 50才をすぎて、そんな“重〜い”気持ちになること、よくありませんか? そんなアラフィフ女性のために、“どんより顔”を明るくする化粧品が続々と出ている。

 資生堂は「プリオール」から、「下がる、凹凸、影、色、乾く、見えにくい、おっくう」といった悩みを解消するための化粧品を発売。コーセーは、“輝くアラフィフ”代表として、小泉今日子(49才)をイメージキャラクターに据えた「エルシア」を展開し、ファンデーションやアイシャドー、口紅などを発売、花王は「オーブクチュール」「プリマヴィスタ」から“50代からのキレイを引き出す”と新ラインを打ち出した。

 化粧品だけではなく、化粧水や乳液といったスキンケア用品も、“50代向けおすすめ商品”を銘打ったものが急増中だ。プリオールやエルシアにもそれぞれ、スキンケア商品が取り揃えられている他、ロート製薬やクラシエなど、医薬品を扱うメーカーも、アラフィフ市場に参戦しているのだ。

 なぜ今、これほどまでに“アラフィフメイク用品”が充実しているのか。ヘアメイク事務所「VIRTU」代表でアンチエイジングアドバイザーでもある加藤聖子さんは、そこに「加齢による変化」と「消費意欲」があると指摘する。

「肌が黄ばんできたり、目元がたるんできたり、口元にハリがなくなってきたり、自分の外見の変化に向き合わざるを得ないのが50代です。また、50代というのは、子育てが一段落して、自分の時間を確保できるようになり、自分自身と向き合う時間ができる。それが美の方向にも向かうんです。それに、今の40〜50代は美意識が高く、元気がよくて、お金を使うことの楽しさを知っている世代。だからこそ、各メーカーは、しっかりと研究をして50代の悩みに応えられるようなアイテムを作っているのでしょう」

 数多くあるメイク用品には、どんな特徴があるのか。

「年齢による肌の黄ばみ対策として下地やファンデーション、アイカラーやチークなどの粒子にピンク系を入れて顔色がよく見えるように作られています。また、ベースメイク、リップなどすべてのアイテムに、うるおい成分がしっかり入っているのが特徴です。年を重ねれば重ねるほど、気になるのは乾燥という悩みですから、そこをしっかりカバーしてくれます」(加藤さん)

※女性セブン2015年7月9・16日号