『紙媒体やめるってよ』の真相は? 週アス矢崎氏激白 in Engadget 例大祭

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左からEngadget鷹木、矢崎氏、神田氏、姫乃氏、三上氏 (写真:ノダタケオ)

先日アスキーを代表する紙雑誌としての幕を閉じた『週刊アスキー』。雑誌不況や親会社統合などでさまざまな憶測が飛び交う中、休刊の真相を激白すべく同誌Web版編集長代理の矢崎飛鳥さんらがEngadget 例大祭に登壇しました。矢崎氏の週刊アスキー内別働隊「週間リスキー」のライター陣、神田敏晶さんや姫乃たまさん、三上洋さんも集まっています。


一般誌からスタートしたアスキー、EYE-COMからの誌名変更等、紆余曲折を経てついに25年の歴史に幕が下りました。矢崎氏曰く、休刊が決まってからは、一年以上も調整が必要だったとのこと。歴史ある雑誌なので、ライター、デザイナー、編集......そして読者。多くの人間が関わっていたため、一概に「休刊、一部電子化」と言っても一筋縄ではいかない現状があったそうです。

例えば唐沢なをき氏の「電脳なをさん」など、Appleのニューススタンドで弾かれてしまうような内容の作品や、矢崎氏の「元々パソコンがサブカルチャーだった時代からの読者目線のグレーゾーン」を扱った記事など「実は紙媒体のほうが電子媒体よりも"表現の幅や自由度"が高い」と言います。週間リスキーで扱ってきたSIMカードの切って小さくするなどの話題も紙ならではのグレーゾーンだとのこと。

例大祭のあった5月30日紙媒体としての『週刊アスキー』なくなりますが、アウトプットの形を変えて継続もします。Webと電子雑誌、そしてニコ生にプラットフォームを変え「週刊アスキー」は継続される。紙媒体への愛着を語りながら電子媒体への可能性も真摯に模索。そして「Webだけで完結したくない」との矢崎氏の思いはどこへ向かっているのでしょうか......。

現在、電子雑誌発行部数一位の『週刊アスキー』ではありますが、「この状態ではダメ! (テクノロジーに強い雑誌ではなく)一般誌が一位を取らないと電子市場は伸びない(一般化しない)」(矢崎氏)。

会場では特別に「週間リスキー」最終号をプリントアウトした"紙"で配布。矢崎氏は情報としての記事ではなく、レイアウトに落とし込んだ紙の記事の尊さを解きつつ、自ら「やんちゃデジタル」を表明し電子域にもその表現の可能性を求めていくと言います。

最後に観客からの「今後、一番やりたいリスキーなことはなんですか?」の問いに、矢崎氏は「紙雑誌の復活ですね!」といたずらそうに答えニヤリと笑いました。