「攻殻機動隊の台本はメモがびっしり」 ヒロインの声・坂本真綾が語る「新劇場版」
 近未来を舞台に、特殊サイバー犯罪と闘う「公安9課」の活躍を描く大人気アニメ「攻殻機動隊」シリーズ。1989年に士郎政宗が原作コミックを発表して以来、映画やTVシリーズ、OVAなど、さまざまな形で映像化されてきました。

 原作誕生から四半世紀を経て、「世界に衝撃を与えた『攻殻機動隊』の全てが明かされる──」と話題の映画『攻殻機動隊 新劇場版』が公開中。全身サイボーグの主人公・草薙素子(くさなぎもとこ)の声を演じる歌手で声優の坂本真綾さんに、作品の見どころを聞きました。

【あらすじ】=======

 2029年3月、総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件が発生する。草薙素子は、のちに「公安9課」の仲間となるバトーやトグサらと捜査を開始する。

 事件の背後には義体開発をめぐる政治的取引、電脳ウィルスの存在も見え隠れする。そして、つかんだ手がかりは草薙の生い立ちにもつながっていた。

 暗躍するサイボーグ。総理大臣暗殺の真相。闘いのなかで、はぐれものの寄せ集めメンバーに過ぎなかった素子たちは最高のパフォーマンスを発揮するチームへと変化していく──。

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⇒【YouTube】6.20全国公開「攻殻機動隊 新劇場版」劇場本予告 http://youtu.be/gCSQJoijLI4

◆草薙素子を演じるのは、おそらく今回が最後

――『攻殻機動隊 ARISE』に続いてのヒロイン・素子(もとこ)、いかがでしたか。

坂本:15歳の時に、少女義体の素子(通称:コドモトコ)役で『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年/押井守監督)に参加させてもらい、20年経った今、自分が素子役を演じているというのがなんとも不思議な気持ちです。

今回の『新劇場版』は「攻殻機動隊 ARISE」シリーズを締めくくる作品で、おそらく私が素子を演じさせていただくのは今回が最後。最初はプレッシャーも大きく、逃げ出したかったほどだったけど、いざ終わるとなるとさびしいものですね。でも、とにかく今の自分にできる「草薙素子」を精一杯演じようと考え、やり尽くしたという思いもあります。

――“攻殻機動隊”の魅力はどんなところにあると思いますか。

坂本:攻殻機動隊はストーリーも複雑だし、難しい言葉も飛び交います。でも、その難解さこそが、“攻殻機動隊らしさ”なんじゃないかって。いちキャストとして向き合うとなると、相当に手強いですけど(笑)。

攻殻機動隊の台本はト書きがすごく細かくて、セリフの上に表情やシチュエーションに関するメモがびっしり書き込まれているんです。さらに、収録当日は収録を始める前に監督や脚本担当の冲方丁さんとお話しながら、ディテールを綿密に確認してからアフレコにのぞむ。他の現場ではあまり見かけない、攻殻機動隊ならではの風景だなと思います。

⇒【後編】「コーネリアスと共に主題歌も」に続く http://joshi-spa.jp/298541

【作品情報】
『攻殻機動隊 新劇場版』全国公開中
オフィシャルサイト http://kokaku-a.jp/

※映画最新作「攻殻機動隊 新劇場版」(大ヒット公開中)にあわせ、7月4日深夜0時からアニメ「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」がアニマックス(http://www.animax.co.jp/)で放送される。

<TEXT/島影真奈美 PHOTO/橋村望>