Doctors Me(ドクターズミー)- 学校でのギョウ虫検査がなくなる!? そういえば何のための検査だったの?

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10mm程度の大きさの、盲腸に寄生するといわれる寄生虫のひとつ。このギョウ虫に感染していることを「ギョウ虫症」といいます。
感染をすると、まれに虫垂炎を引き起こすといわれていますが、ほとんどの場合、特別な症状は起こしません。

■ 主な症状は強烈な痒み!?

産卵時期になると夜間、雌は盲腸から離れて、肛門周囲に卵を産みつけます。そのために雌が肛門周囲を這い回りますので、強い痒みが起こります。それは寝ていることもできないくらいの強烈な痒みです。

■ どうやって感染するの?

ギョウ虫の卵は下着に付着したり、お尻をかいた手についたりして、口からも感染します。また、卵は下着から寝具などにも付着しますので、家族の中に一人でも感染者がいれば、たちまち一家全員に広がります。そのため、駆虫は家族全員で同時に行わなくてはなりません。

■ 検査と治療について

<検査>
朝、セロテープのような検査テープを肛門に貼って、はがします。もし感染している場合は、ここに卵が付着します。
<治療>
もし感染していることが発覚した場合は、駆虫剤を服用。1〜2週間服用すれば、簡単に駆除できます。

■ なぜ、検査制度が廃止に!?

2014年4月に文部科学省の学校保健安全法施行規則が改正されて、ギョウ虫検査が学校での健康診断の項目から2015年度限りで廃止されることになりました。その理由は感染者がほとんどいないことと、感染しても痒みだけでほとんど症状がないためです。

■ 無農薬、低農薬、有機農法でギョウ虫に感染!?

確かに最近では、ギョウ虫への感染者は見られなくなりましたが、無農薬、低農薬、有機農法の野菜には、ギョウ虫に感染する可能性があります。感染を予防するには無農薬、低農薬、有機野菜を生で食べるときは、産地や生産者を確認し、食べる前には野菜をしっかり流水で洗うようにして下さい。流水で洗うことにより、感染を予防することができます。

■ 医師からのアドバイス

ギョウ虫は、症状が軽いので軽視されがちですが、もし思い当たる節があれば、すぐに医療機関を受診してください。また、子どもだけではなく、大人にも感染する寄生虫であることも忘れずに。