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ファイザーはこのほど、日本全国の30代から60代の男性を対象に実施した「男性型脱毛症および男性のQOL疾患に関する意識調査」の結果を明らかにした。調査は3月27日〜29日にかけて行い、800名から有効回答を得た。

同社によると、生命に直接影響はない疾患のうち、生活の質を著しく低下させる疾患を「QOL(Quality of Life)疾患」と呼ぶという。

日常的に自覚しているQOL疾患に関連する状況を尋ねたところ、「髪が薄くなってきた」(59.8%)、 「自分の臭い」(50.6%)、「シミ・シワなど肌の状態」(45.9%)、「肥満」(45.5%)が上位を占めた。見た目や印象に影響しやすい症状が自覚されやすいようだ。

QOL疾患について日常的に気にしていると回答した人を対象に、対処方法について質問すると、「痛み」以外の症状において、6割以上が「何もしない」と回答した。医療機関を受診した人は、痛み以外では1割未満となり、QOL疾患においては医療機関への相談が浸透していないことが明らかになった。

薄毛を「感じている」回答者を年代別に分析したところ、「感じている」人は年代が高くなるほど増加している(30代/45.0%、40代/53.0%、50代/64.0%、60代/77.0%)。一方、薄毛であることを「気にしている」割合は30代が86.7%、40代が75.5%、50代が63.3%、60代が59.1%と、若い年代ほど高くなっていた。

薄毛を「気にしている」と回答した人に、「薄毛に対して現在行っている対処法」を聞くと、「何もしていない」が44.2%で最も多かった。「育毛剤・育毛トニックを使う」(36.1%)、「育毛シャンプーを使う」(29.1%)、「髪型を変える」(10.6%)、「生活習慣を改善する」(8.8%)などの自己対処(セルフケア)を行う人も多い。

一方、医療機関で薄毛の治療を受けている人は、「薄毛専門の病院を受診」(0.6%)、「病院(皮膚科など)を受診」(0.9%)と非常に少なくなっている。

(フォルサ)