Doctors Me(ドクターズミー)- 登校や出社もNG?夏に気を付けたい「はやり目」!

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夏は、さまざまな感染症にかかりやすい季節。プールなどでは特に注意が必要です。免疫力がまだ低い小さなお子さまはプール熱に加えて、この時期は「はやり目」の感染確率もぐんと高くなるといいます。今回は、この「はやり目」について、医師からアドバイスを頂きました。

■ そもそも「はやり目」って何?

はやり目とは流行性角結膜炎のことでウイルスによる結膜炎です。大きく分けて、結膜炎には次の3つの種類があります。
1. 細菌性結膜炎、
2. ウイルス性結膜炎、
3. アレルギー性結膜炎  
中でも、ウイルス性結膜炎は感染力が大変強く、人から人へとうつる可能性があり注意が必要です。

■ どんな症状が出るの?

流行性角結膜炎はアデノウイルスなどによる感染が原因で起こります。その症状がコチラ。
1. 充血、多量の目ヤニ、涙目、眼痛、瞼の腫れ、瞼の裏のブツブツ
2. 片眼から始まり数日遅れてもう片方の目に症状が出ることが多い
3. 治りがけに角膜に濁りが出ることがあり、眩しさ、視力低下を起こすことがある
4. 耳前リンパ節の腫れを伴うことがある
……など。

■ ウイルスに効く薬はない!?

残念ながら、ウイルスに効くお薬はありません。そのため2週間前後かけて自然治癒力を待つことに……。ただ、二次感染予防の抗菌点眼薬や炎症を抑るための弱いステロイド点眼薬はありますので、そちらを使用します。気をつけたいのは、後遺症。角膜に濁りが出た場合は、ステロイドの濃度を上げて治療することが大切です。

■ 後遺症は絶対に放置しないで!

乳幼児は重症化しやすく、また後遺症の角膜の濁りが出た場合気が付かずにいると視力の発達に影響が出て弱視になることもあります。結膜炎が良くなった後、必ず角膜に後遺症が出ていないか診察を受けられることをお勧めします。

■ 感染力が強いので、人にうつさないことも大切

ウイルス性結膜炎は涙や目ヤニを介して人から人へとうつります。感染者が目を触った手で物を触れると、次にそこを触った人の手にウイルスが付着、その手で目を触ることで感染を起こし、あっという間に広がってしまいます。

<7つの感染対策>
1. 家庭内では、タオルを共有しない
2. 感染者の入浴は最後にする
3. 極力目は触らない、触れば石鹸と流水でしっかり手洗いをする
4. 目ヤニや涙はテイッシュでふき取り、ビニール袋などにまとめて入れて捨てる
5. 人ごみなどの外出を避け、体を休めて免疫力低下を避ける
6. 触ったところ(ドアノブなど)はアルコールスプレーなどで消毒する
7. 他の人への感染の恐れがなくなるまで 登校や登園は禁止
※成人の場合でも原則的に出勤停止が望ましいですが、判断は勤務先にゆだねられます。特に人と接する職業の方は極力出社を控えたほうがいいでしょう。

■ 医師からのアドバイス

はやり目にならないためには、日頃から手をよく洗う習慣を身につける。また、むやみに目を触らない、睡眠・食事に気をつけたり休息をしっかりとるなどして、免疫力を落とさないことも大切になります。以上のことに気を付けて、夏を乗り越えていきましょう。