澤にとっても今大会は節目。連覇を飾れば最高の花道になる。写真:Getty Images

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 なでしこジャパンが、2大会連続でのワールドカップ制覇に王手をかけたね。前回大会を制した不動のメンバーを戻して、ぶっつけ本番に近い大会だったけど、粘り強く決勝まで辿り着いた。彼女たちの健闘に拍手を送りたいよ。
 
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 ただ、組み合わせに恵まれた面もあったよね。グループリーグで同居したカメルーン、スイス、エクアドルはいずれも格下で、1位通過は難しくなかった。
 
 ラウンド16もオランダが相手。加えてブラジルがラウンド16で敗れたために、準々決勝の相手はオーストラリアだった。準決勝で対戦したイングランドも含めて、強豪と言えるチームとは当たっていなかったんだ。それでも苦戦したからね。なでしこジャパンの力なら、もっと楽に勝ち上がることができたはずだ。
 
 もっとも、守って少ないチャンスをものにする戦いぶりは、良い意味での必死さを感じさせたよ。放り込みでチャンスをうかがってくる相手に対して、パスの出どころを抑えたり、サイドで数的優位を作って上手く対応していた。
 
 クロスバーに救われた場面もあったけど、それは前回大会でもあったこと。彼女たちの気迫が最後のところでゴールを割らせなかったんだ。
 
 決勝で対戦するアメリカも世代交代が遅れていて、前回のドイツ大会やロンドン五輪のメンバーが主力を張っている。当時とほとんど同じ顔合わせになるようだから、そういう意味でも楽しみだね。
 
 なでしこジャパンにとって、この大会はひとつの節目だ。長く代表を支えてきた澤は、おそらく今回が最後の大会になる。彼女の他にも世代交代の波に飲み込まれる選手がいるだろう。
 
 それに、前回のワールドカップ優勝でなでしこフィーバーが起き、女子サッカーが盛り上がったよね。優勝すれば、今回も同じことが期待できるよ。女子サッカーの競技人口が増えて、そのなかから第2の澤が現われる可能性だってあるんだ。
 
 今後の女子サッカー界を活性化する意味でも、最高の形で大会を終えてほしいね。