なでしこ劇的オウンゴールで決着!連覇へ王手!!

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[7.1 女子W杯準決勝 日本2-1イングランド エドモントン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は女子W杯の準決勝でイングランド女子代表と対戦し、2-1で勝利した。決勝は5日、日本時間6日8時キックオフの試合でアメリカ女子代表と対戦する。

 連覇へ向けあと2つに迫ったなでしこジャパン。これまで5戦、すべて得点者が違うなど、日替わりヒーローが出る勝ち上がりも理想的だ。準決勝の相手は前回大会で唯一の黒星を喫しているイングランド。過去4度の対戦で勝利はなく、難しい試合になることが予想された。

 決勝トーナメントに入ってメンバーを固定しているなでしこは、この日もスタメンに変更はなかった。GKは海堀あゆみ、DFラインは右から有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩。ダブルボランチにMF阪口夢穂とMF宇津木瑠美が入り、攻撃的なMFに右に川澄奈穂美、左に宮間あや。そして2トップにFW大野忍とFW大儀見優季が入った。

 開始1分のプレーでFWジョディー・テイラーに際どいシュートを放たれ肝を冷やしたなでしこだが、これで目が覚めたなでしこは、ボール支配率を高めながら攻撃を仕掛けていく。ただクロスの精度を欠くなど、ゴールまで迫る場面はなかなか見られなかった。

 しかし圧力をかけ続けたなでしこが前半33分、先制に成功する。阪口のロングフィードで裏に抜けた有吉がDFクレア・ラファーティに倒されPKを獲得。ややエリア外のようにも見えたが、アンナ・マリア・キーリー主審はPKを宣告した。キッカーは宮間。これを落ち着いて沈めると、一直線にベンチ前の控えメンバーの輪の中に走っていった。

 ただ7分後の前半40分、今度はイングランドがPKを獲得する。右CKの流れから混戦になると、大儀見がDFステッフ・ホートンと接触。厳しい判定に見えたが、主審はいわゆる“お返し”ともとれるPKを宣告。これをMFファラ・ウィリアムズに決められ、今大会初めてなでしこは同点に追いつかれてしまった。

 後半に入って圧力を強めたイングランドの攻勢に、なでしこは防戦一方となる。しかし17分のFWトニ・ダガンに打たれた強引なミドルシュートはクロスバーに救われる。19分のFWエレン・ホワイトの左足ミドルは海堀が横っ飛びセーブで何とか防ぐ。同21分にはCKからフリーで走り込んだMFジル・スコットに決定的なヘディングシュートを打たれるが、シュートはわずかに枠左に外れ、難を逃れた。

 たまらずなでしこは後半25分から、準々決勝オーストラリア戦のヒロイン、FW岩渕真奈を投入。リズムに変化を求める。岩渕は26分のファーストプレーで左サイドを切り裂くドリブル突破。同28分には左サイドから中に切り込みシュートまで持ち込む。緊迫した展開に変わりはないが、流れを引き戻していった。

 すると後半アディショナルタイム、劇的な展開が待っていた。なでしこはカウンターから川澄がアーリークロスを入れる。大儀見を狙うが、その前でDFローラ・バセットがカット。これがクロスバーを叩いてオウンゴールになり、なでしこが劇的勝利を飾った。


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