日本株高騰に円安進行というこの市場環境を、個人投資家たちはきちんと利益に結びつけることができているのだろうか。そんな疑問に答えるべく、隣の個人投資家を覗き見リポート。ここでは日本株投資歴2年の大学生・TKSさん(20歳)のケースを紹介する。

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 大学生になったらサークルとバイト三昧の生活を思い描いていたのですが、通学に往復3時間ほどかかり……。効率よくお金を稼ぎたいと思って、2年前の2013年4月、大学に入学してすぐに株を始めました。大学では経営学科で学んでいて、会計や経営に関する知識は株に生かせるし、逆に株をやってわかったことが勉学にも生きていると感じます。

 最初の資金は子供の頃からお年玉やお小遣いなどで貯めてきた、なけなしの30万円。本格的に株を始めようと思った矢先、2013年5月に日経平均が1日で7%超も暴落しましたが、当時はまだチャートの見方も注文方法もほとんどわからない時期で、損失は免れました。

 初めて成功したのは、企業のオフィス移転支援が主軸のフォーバル・リアルストレートでした。かなりの好材料が出て株価50円以下から300円まで上がったんです! 僕も80円くらいで20万円分買うことができ、40万〜50万円になりました。これが「材料株のスイングトレード」との運命の出会いでした。

 最近では、バイオベンチャーの3Dマトリックスもうまくいきました。4月15日に「EUで特許成立」という材料が出て翌日はかなりギャップアップして開始。僕は1320円で2000株飛び乗って、途中利益確定したり買い増ししながら、20日までに全株売って32万4000円の利益になりました。

 ビギナーズラックなのか、まだ大きな痛手は負っていませんが、材料で上がるのは一時的な動き。バイオベンチャーは赤字企業も多いですから、事前に仕込むのではなく勇気を持って飛び乗るのが一番うまみがあると思っています。初動に乗って2〜4日程度、長くても1週間で利益確定することが大事ですね。

 バイオ株は個人投資家に人気だし、PTS(私設取引システム)の夜間取引も活用します。例えば引けが弱くてもPTSをが強ければそのまま様子を見ますし、引けが強かったのにPTSで個人の買い意欲が弱かったら、その場で売ったり翌日に一部利益確定することもあります。

 資金が少ないから、短期間で大きく殖やすためにはこの手法が効率いいと思っていますが、材料に惑わされて急落に巻き込まれることがないよう注意していきたいですね。

【PROFILE】北海道在住。大学入学と同時の2013年に資金30万円で株式投資をスタートする。好材料が出たバイオ株のスイングトレードが得意で、2年で750万円ほどの利益を獲得。現在大学3年生で、500万円を運用中。

※マネーポスト2015年夏号