7月にドラマ化される『DEATH NOTE』で弥海砂(あまねミサ)を演じる佐野ひなこ

写真拡大

このノートに名前を書かれた人間は死ぬ―。

死神リュークのノートを手に入れた大学生・夜神月(やがみライト)と世紀の名探偵・L(エル)。ふたりの超ハイスピードな頭脳バトルを描いたサスペンスマンガ『DEATH NOTE』が7月、ドラマ化される!

月のためならなんでもする…と熱い恋心をぶつける弥海砂(あまねミサ)役に選ばれたのは、佐野ひなこちゃん。原作ファンの間で“ミサミサ”と呼ばれ、今なお愛される名ヒロインをどう演じるのか!?

 * * *

―表紙を飾った『週刊プレイボーイ』27号の巻頭グラビアでは前半が“さのひな”、後半が“ミサミサ”という2バージョンの撮影でした。黒いミニドレスに白黒のニーハイソックス姿でスタジオに現れた瞬間、「ミサミサがここにいる!」と思いましたよ。

佐野 できていたかはわからないですけど、自分なりにミサを意識していました。普段の自分のままだったら金髪とかハーフツインテールなんて恥ずかしくて絶対できないと思う(笑)。でも、ホントはあともうちょっと待ってほしかったんですよ。3?は落とせたんです。でも、あと2?いきたかったんです! お菓子を食べるのはやめたし、ジムにも通ったのに。ミサミサはもっと細いのに〜。

―今も細いけど! でも、すごい向上心ですね。

佐野 原作が大好きだから、ここまでできるんです。小学校高学年の頃、お兄ちゃんが買っていたコミックスを借りて、リアルタイムで読んでいたんですよ。「おまえにこのストーリーがわかんのか」ってお兄ちゃんに言われたのが悔しくて、何度も読み込んだ作品だったんです(笑)。だから「ミサミサ役だよ」って話を聞いた時は、レストランでご飯をしながらだったんですけど、ポテトを食べていた手が止まりました。「今の私、デブじゃん。ミサミサじゃないじゃん!」っていう罪の意識で。

―その瞬間からダイエットが始まった、と(笑)。

佐野 (作画の)小畑健先生の絵が好きだったので、自分で画集も買っていたんですよ。5千円ぐらいするやつをお小遣いを貯めて。私自身が原作の大ファンだから、ミサミサを演じることへのプレッシャーは半端ないんです。もしかしたら、自分が一番厳しいファンかもしれないです(笑)。

―原作はどんなところが好きだったの?

佐野 当時は文学少女で文庫本とかマンガ本をいっぱい読んでたんです。その中でも『デスノート』はストーリーがピカイチでした。名前を書いたら死んじゃうノートという設定も面白いんですが、月とLの、やったらやり返されてみたいな騙(だま)し合いが大好きだったんです。

最初のバトルで月がデスノートを拾って悪人を殺すようになって、世の中から「キラ」と呼ばれるようになる。そこでLが登場して、キラがどこに住んでいるかを絞り込むじゃないですか。策略に乗っかっちゃった、みたいな。そこからストーリーにのめり込みました。頭良すぎなんですよ。ポテトチップのところとか机に細工するところとか…。

―めっちゃ覚えてますね!

佐野 何回も読んでますから(笑)。あと、原作で私が一番びっくりしたのは、ミサに憑(つ)いている死神レムにまつわるエピソードなんですけど…「ここまでどんでん返しなことをしちゃって、この先続けられるのかな?」と思っていたら、そこからまたどんどん面白くなっていって! 伏線もいっぱいあるし、「あっ、あの時のあれか!!」って頭の中でピコーンとなる瞬間が気持ちいいんです。

―ドラマ版は、原作とはちょっと違うオリジナルストーリーになるんですよね。

佐野 撮影前に皆さんと第1話の台本読みをしたんですけど、その時に「このドラマ、絶対面白い!」って確信しました。窪田(正孝)さんは新しい月の雰囲気にどんぴしゃなんです。「新しい月」と聞いて、ちょっと心配な人もいると思うんですけど、全然そんなことなくって。脚本がしっかりしているので新しい『デスノート』として面白いんです。いい意味で裏切られるんですよ。

「原作だったらこうなるのに…そうなるのか!」みたいなアレンジが何個もあるので、原作ファンは余計楽しめると思います。例えば、“レイ・ペンバー”のところとか、ミサが月を“見つける”ところとか…。

―えっ、あの名シーンが変わってるってこと!?

佐野 それはね、放送まで楽しみにしてください! あっ、ミサといえば“拘束シーン”ですよね。まだ台本が届いてないので、どうなっちゃうのかは私もわからないです(笑)。

―『デスノート』は、月とミサミサの愛の物語でもあるよね。ミサミサの一方通行だったりもするんだけど。

佐野 一途(いちず)すぎる愛ですよね。普通の人には発想できない愛情表現で、月に自分の気持ちを伝えようとする。私には絶対そんなことできない。すごく強いコだなって思います。

―ドラマでは、ミサミサもちょっと設定が変わってくる?

佐野 原作ではモデルでタレント、後から女優さんになるという感じでしたけど、ドラマのミサはアイドルなんです。昨日、ライブシーンの撮影をしてきました! 会場にいるお客さんの「ミーサ! ミーサ!」っていう合いの手、迫力ありました(笑)。ドラマのミサはアイドルということもあって、周りのみんなに笑顔を振りまく明るいコなんですね。でも家族が殺された現場を見ていたり、暗い過去というか、闇を抱えた女のコでもある。どう演じていこうか、探っているところです。

―役者としても燃えてる感じ、伝わってきました。ドラマがめっちゃ楽しみです!

佐野 映画にもなってアニメやミュージカルにもなった、すごく有名な作品だからこそ、みんなでプレッシャーを感じながらやっています。その分、みんな燃えていますね。1話目から面白いので見逃さないでほしいです。見始めたら毎週、めっちゃワクワクですよ?

●連続ドラマ『デスノート』(日本テレビ系)7月5日(日)22時スタート!(2話以降は毎週日曜22時30分〜)

(取材・文/吉田大助 撮影/尾藤能暢)

■佐野ひなこ 1994年10月13日生まれ、東京都出身。身長160 B84(Fカップ) W51 H84

○佐野ひなこオフィシャルブログ【http://lineblog.me/sanohinako/】

○フォロワー35万人超え!公式Twitterアカウント【@hinachimuu】でつぶやき中