香港メディアの鳳凰網は6月26日、2015年上半期における中国の自動車市場を総括する記事を掲載し、日系車の販売が伸びる一方で、韓国車は販売が伸び悩んだと伝えた。(写真は鳳凰網の6月26日付報道の画面キャプチャ)

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 香港メディアの鳳凰網は6月26日、2015年上半期における中国の自動車市場を総括する記事を掲載し、日系車の販売が伸びる一方で、韓国車は販売が伸び悩んだと伝えた。

 記事は、2015年上半期における中国の自動車市場は全体的に販売が伸び悩み、減速傾向にあることを指摘する一方で、「日系車の販売は徐々に伸びてきている」と伝え、市場全体の傾向と相反していると指摘した。

 続けて、日系ブランドの販売は「すべてが一様に好調というわけではない」とし、特にホンダの販売が好調だったことを指摘。15年1-5月の販売台数は前年比31.3%増と大幅な伸びを示したことを紹介したほか、マツダも5月は前年比42.1%増になったことを紹介した。

 一方で、韓国ブランドの販売は1月から4月までは好調だったとしながらも、5月に「急減した」と伝え、特に北京現代の販売が減少したことが韓国ブランドとしての急落につながったと論じた。また、北京現代のシェアは1月から下落傾向にあったと伝え、1月の販売台数は前年同月比10%減だったことを指摘した。

 続けて記事は、中国の自動車市場が減速傾向にありながらも、日系ブランドの販売が好調である背景について「2つの要因がある」と伝え、1つは「これまで日系ブランドの販売の足を引っ張っていた要素の影響が薄れてきたこと」、さらにもう1つは「日系ブランドの新車投入のペースが上がり、市場の動きについていけるようになったこと」を挙げた。

 さらに、09年から14年にかけて、リコール問題や日中関係の冷え込み、東日本大震災による影響など複数の理由で日系ブランドは中国自動車市場でシェアを落としてきたとしつつも、こうした要素の影響が薄れていると指摘。事実、2011年より前の中国自動車市場においては日系ブランドは国別でトップシェアだったとし、日中関係の改善や中国市場への新車投入ペースの向上を背景に、日系車の販売が好調だと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は鳳凰網の6月26日付報道の画面キャプチャ)