「●●になりたい」という漠然とした願望が、確実に実現できるようになる目標設定術

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2015年も明日からとうとう下半期。年始に立てた今年の目標は、達成に向かって順調に進んでいる? もし「あまり目標達成に近づいていない」と感じるなら、それは目標が“願望”のままなのかも。

「“願望”とは『●●がしたい』『●●になりたい』などの漠然とした未来像のこと。実現するためには、具体的にスケジュールを作成して、“明確な目標”に変換する必要があります」

こう話すのは、人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さん。まずは『英語が喋れるようになりたい』『メーカーで広報の仕事がしたい』など、将来こうなりたいという“願望”を、改めて10個以上、ノートに書き出してみよう。

「その“願望”がそれぞれ何年後なら達成できそうか考えて、1年後、3年後、5年後…というように、それぞれの目標の脇に実現予定を書きましょう。そうすることで“なにを”“いつまでに”やるべきなのかがはっきりします」(同)

さらに、「3年後までに英語が喋れるようになりたい」と目標を設定した場合、「TOEIC800点以上を取る」など、達成したいレベルを数字化して、目標の下に記して。

「具体的な目標が決めると、“まず1年後に600点、2年後に700点をめざす”というように目標を細分化しやすく、それぞれの目標を達成する方法も考えやすくなります」(同)

「メーカーで広報の仕事がしたい」といった数値化が難しい目標でも、どんなメーカーのどんな商品について、どんな広報活動がしたいか…などと、できるだけ具体的な言葉で表現すると、現実的な努力につながりやすい。

「業界の動向を勉強する、商品に関する知識を身につける、イベント開催の手伝いを体験する…など、転職の場合は、どういった経験が目標達成につながるかを考えてみましょう」(同)

漠然とした“願望”を“明確な目標”に置き換えて計画を立てると、今年、今月、今週、そして今日やるべきことが見えてくる。その目標を意識して毎日を過ごせば、時間を有意義に使うことができ、日々成長するのを実感できるはず!

新井淳子
オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。