Doctors Me(ドクターズミー)- 要注意!「不完全右脚ブロック」の正体とその対処法

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健康診断で心電図検査を受けると、人によっては「不完全右脚(うきゃく)ブロック」と書かれていることがしばしばあるかと思います。
「ブロック」と言われると、なんだかドキッとしてしまうかもしれませんが、この「不完全右脚ブロック」とはどういうものなのでしょうか。医師に解説してもらいましょう。

「完全(または不完全)右脚ブロック」のメカニズム

心臓の1回ごとの拍動は、電気信号による指令にもとづいて行われています。その電気信号の指令は、心臓の上のほうにある「洞結節(どうけっせつ)」というところから出ています。そして、「洞結節→ヒス束→右脚、左脚→プルキンエ線維」という順番で、下流の心室まで伝わっていきます。

「脚ブロック」とは、「右脚」や「左脚」のどこかに何らかの障害があり、電気信号が伝わらなくなっている状態です。
例えば「右脚ブロック」の場合、完全に右脚の電気回路が途切れてしまっているのを「完全右脚ブロック」、不完全に途切れてしまっているのを「不完全右脚ブロック」といいます。

この状態の原因は一体……?

この伝導障害は、心筋梗塞、心筋症、弁膜症、先天性心疾患などの重大な病気が原因となることもありますが、特に心臓に大きな病気がなくても生まれつき見られることもあります。

特に、右脚は左脚に比べて電気回路の線維が細く障害を受けやすいので、「右脚ブロック」は「左脚ブロック」に比べて健康な人で見られることが多く、全体の1%程度といわれています。学校でも1学年に1〜2人はいるかもしれませんね。

突然、この診断をされたら要注意!

実際に健康診断で「完全(または不完全)右脚ブロック」と言われたときには、どうしたらよいのでしょうか。

学生のときからずっと心電図で「右脚ブロック」を指摘されている人であれば、生まれつきのものなので、特に心配はいりません。しかし、今までずっと心電図では問題なかったのに、あるときから突然「完全(または不完全)右脚ブロック」と診断された場合は、要注意です。