Doctors Me(ドクターズミー)- 左右対称に皮膚が赤い?多形滲出性紅斑ってなに?

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「多形滲出性紅斑」は、聞き慣れない病名ではありますが、親指の先くらいのくっきりした発疹が、左右の手足に対称的に出てくる皮膚病、というと思い出す方もいるかもしれません。今回は、そんなちょっと難しい病名「多形滲出性紅斑」について解説いただきました。

油断禁物! 死に至るケースも!?

名前は難しくとも、軽度の多形滲出性紅斑は決して珍しい病気ではなく誰もがかかる可能性のある病気でもあります。
発疹が出る場所としては、顔、四肢の伸側の関節の辺りつまり肘や膝の周辺、手のひら、足の裏などが多いのですが、重症化すると目や唇、陰部などにただれが出現することも。
さらに、関節痛や発熱などの全身症状を伴う最も深刻な状態では、体中の皮膚の多くが侵されて死に至ることもあり、決して油断はできません。

多形滲出性紅斑の原因・4つ

1. ウイルスや菌などの感染
具体的には、単純ヘルペスウイルスや溶血性連鎖球菌、マイコプラズマなどの感染が原因となることがあるといわれます。
2. 薬剤性のもの
3. 膠原病やがんを発症している
4. 昆虫のアレルギー
上記に当てはまらない原因不明のものが、春から秋にかけて中年以下の女性によく見られることも知られ、また薬剤性や癌に伴うものは高齢者に比較的多くみられます。

どんな治療をするの?

皮膚科で多形滲出性紅斑に対して行われる治療としては、軽いものであれば、患部にステロイド軟膏を塗り、かゆみ止めとして抗ヒスタミン剤を内服することが一般的です。重症の場合は、ステロイドの内服や点滴に加え、入院の上で全身管理を行うことになります。

医師からのアドバイス

特徴のある皮疹が見られますので、変だな、と思ったら早目に皮膚科を受診しましょう。その際に、もし飲んでいるお薬があれば、どんな薬をいつから飲んでいるか、ということを書いたメモを持っていくと役に立つでしょう。特に何かお薬を飲んで皮膚の比較的広い範囲に異常が現れたような場合は、軽く考えず、すぐに病院へ行くことが大切です。