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NECは6月29日、島根県・津和野町において、土砂に含まれる水分量を解析することで、土砂斜面の崩壊の危険度を高精度に算出するための実証を開始したと発表した。

同実証は、同社が開発した、従来、土砂斜面崩壊の危険度を算出するのに必要だった「土砂の重量」「水圧」「土砂の粘着力」「土砂の摩擦」など、降雨量により変化する土砂状態の指標データを、「土砂に含まれる水分量」のみから算出可能とし、水分量を計測するだけで、リアルタイム・高精度に斜面の危険度の把握を実現する技術が用いられる。

あわせて、「土中水分計」に加えて、「振動センサ」を用いた検証も行われる。同社は、土中の水分量により変化する「土砂の重量」・「土中の水圧」・「土砂の粘性」・「土砂の摩擦」と、土砂の振動特性の相関関係を発見。同実証では、振動特性の変化で、土砂斜面の崩壊の危険度を把握できるかを検証する。

「土中水分計」は電極の経年劣化や、土中における導電時のイオン移動により土質変性が生じることから、定期的な交換や測定場所の変更が必要となるなど、長期間の測定に課題があるという。

対する「振動センサ」は、土砂の振動特性の変化を受動的に測定できることから、センサの劣化や周囲を変性させる影響が生じないため、将来的には「土中水分計」に代わる、より長期間の測定に適した手法になると見込んでいるという。