「ストリートバーバー」と呼ばれる元・薬物中毒者。彼にしかできない「愛」ある行動に涙が・・・

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全員タトゥーのいかつい男性、Nasir Sobhaniは「ストリートバーバー」と呼ばれている。

I am ストリートバーバー
元・薬物中毒者

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PLGRM」が撮影したドキュメンタリー映像によれば、彼は元薬物中毒者で、自身の薬物依存に陥った生活を後悔しているそうだ。そして、それと同じような感覚を“路上の客”に感じている。

彼らには親身になって接してくれる誰かが必要だということをSobhaniは知っていた。だからこそ、彼は「ストリートバーバー」という道を選んだのだ。

彼は週末、ストリートの客に無料でヘアカットを提供している。曰く、与えられるものはヘアカットだけではない。彼のInstagramには、これまで髪を切ってきた人々の写真とともに、その時の会話が要約されている。まずは、Sobhaniのフィルターを通して、彼らの人生を垣間見てみよう。

「話を聞いてくれる人なんて
誰もいねぇよ」

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彼はジャンコ。40歳の身寄りのない男で、髪を切りながら話をした。オレが昔ジャンキーだった時の話もしたし、誰かに何かを与えることの素晴らしさも教えた。「オレは今、人の髪の毛を切ることでハイになってるんだ」と話したら、笑ってた。

彼はアルコールが好きで、それでハイになってる。彼はこう言っていた。

「話を聞いてくれる人なんていねぇよ。オレは、自分勝手だからね」

それで聞いたんだ。「独りが好きなのか?」って。答えはNOだった。だから、彼にもう酒は十分飲んだんじゃないかって伝えたよ。すると、少し黙った後にこう呟くように言ったんだ。

「たしかに、そうかもしれねぇな」

彼は、オレが幸せを見つけたことを羨ましがった。その時は心が温まった。この活動を続ける意味を感じた。

「ストリートの方が安全なんだ」

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クリスは21歳だった。その日は彼の22歳の誕生日だった。彼には家族がいない。10歳の時からホームレスで、11年間独りで生きていた。母親の再婚相手の暴力がひどく、実の父親のもとに送られたが、そこでも状況は変わらなかった。だからストリートに安全を求めるしかなかった。

彼の髪はもう死んでいたので結局全て剃ることにした。髭を剃るのには苦労した。ドラッグの影響で肌が敏感になっていて、痛がった。でも、ドライシャンプーで髪を洗って、ミラーを見た時の彼の表情は素晴らしかった。22歳がいい年になることを祈る。誕生日おめでとう、クリス。

「ドラッグは、たんに
寂しさを紛らわすためさ」

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マークは28歳。もうここ10年以上家族と連絡をとってないそうだ。最近は仲良くなって見かける度に体をぶつけて挨拶しに行くんだが、ちゃんとやり返してきやがる。彼は誰かと話したがってるんだ。それで、ヘアカットについて聞いてみた。

「ああ、もちろん頼むよ。もう9ヵ月位髪を切ってないんだ」

彼はホームレス3年目だが、ドラッグだけが理由じゃない。ヘロインや覚せい剤をたまにやるが、それは付き合いだからだそう。そこにいることで、一瞬でも仲間でいられる気がするらしい。

こんな体格をしながらも心の病気も持ってる。クリスマスや新年を孤独に迎えるといつも家族に連絡しようと考えるらしい。話を聞いていて胃が痛くなった。彼の周りには彼をサポートしてくれる存在が全くなかったんだ。

彼はボロボロの服で生活していて、下着さえ持ってない。なんてこった!すぐに服を与えて、髪を切って、髭を剃ってドライシャンプーしてやった。「かなりカッコよくなったぜ」と声をかけたら、こう言いやがった。

「知ってるよ、最高の気分だ!」

その返事を聞いた時はハッピーだったな。去り際に「親友が見つかってよかったな」と彼に伝えた。オレはこいつのオープンで誠実なところが大好きだ。心を開いてくれてありがとう。目が覚めた

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諦めるな!
少しずつ、1日ずつだ

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 Sobhaniは毎週末、街に出て路上の客の髪を切る。毎朝、目覚めるときに目に入るように貼られた部屋のポスターには、彼のヘアカットへの想いを表す印象的な言葉が書かれている。

「諦めるな!少しずつ、1日ずつだ」

それは彼自身が、自分自身や路上の客と接する際に心に留めておく「信念」の現れ。髪を切りながら、誰かとの繋がりを求める路上生活者たちの話し相手となり、少しずつ関係を深めていく。そんな愛ある活動が、世界中から賞賛を集める理由なのだろう。Instagramには、今日もSobhaniと彼らのコミュニケーションが記されているに違いない。

Reference:Instagram
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