東京の夏の風物詩がガラリと様変わりする。毎年7月中旬に開催され、30万人が訪れる靖国神社の「みたままつり」が、今年(7月13〜16日開催)から屋台の出店を見合わせることを発表したのだ。
 
「お祭り好き」の子供たちや若者にとって、屋台巡りは神社参拝の大きな楽しみだ。毎年、靖国神社の境内には200軒の屋台が建ち並ぶ。特に「お化け屋敷」や「見世物小屋」は、その規模の大きさと昭和を感じさせる風情から名物だった。
 
 それが姿を消してしまえば、祭りの魅力や参拝者の減少にもつながりかねない。靖国神社が説明する。
 
「ここ数年、訪れる方々が急増して私どもが対応できる限界を超えてしまった。近隣住民への迷惑行為や各種のトラブルが起きていて、英霊を慰める本来の趣旨と離れてきている。今年は人を減らす対策として、屋台の出店見合わせを決めた。来年以降は、様子を見ながら決めたい」
 
 迷惑行為やトラブルとは、一体どんなことを指すのか。靖国神社関係者がいう。
 
「最近10代のたまり場のようになっていて、強引なナンパ未成年飲酒・喫煙など不良行為の舞台になっていた。あまりの混雑ぶりに痴漢の被害者も出ていたようですし、いわゆる“危険ドラッグ”の取引をしている輩がいるという未確認情報もある」
 
 もうひとつ厄介なのは、中国人・韓国人観光客とのトラブルだ。
 
「お世辞にもマナーがいいといえない彼らに対し“お前ら何しに来ているんだ”とケンカっ早い日本人が小競り合いをふっかけた事件もあった。屋台の出店中止は厳粛さを取り戻したい神社側のやむを得ない措置なのです」(同前)
 
 いきなり全廃しなくても対処法はありそうにも思えるが、モラル低下が招いた代償は大きかった。

※週刊ポスト2015年7月10日号