なでしこと対戦の女子イングランド代表、選手の平均年棒はどれくらい?

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2日早朝、女子ワールドカップの準決勝でなでしこジャパンと戦うのはイングランド代表である。

FIFAランキングでは日本より下位だが、前回大会では日本に唯一土をつけたのがこのイングランドであり、日本にとっては油断のできない相手であろう。

今回、女子代表がワールドカップのベスト4に進出したことで、英国メディアも男子チームとの対比で彼女たちの快挙を讃えていた。リーグこそ世界最高峰のレベルにあるが、代表チームでは近年全く結果の残せていない男子イングランドサッカー界に皮肉を込めているのだ。

カナダとの準々決勝の試合終了後、イングランドの中には思わず感極まる選手もいた。それほどまでに、道のりは険しかったのだろう。

さて、そんな女子イングランド代表の歴史的一戦を前に、英国各紙は女子チームに関する様々な話題を伝えている。

英国『Telegraph』は選手たちのお金について伝えていたので、その一部をご紹介しよう。

イングランドにも女子のプロサッカーリーグがある。今大会に登録されている選手も多くが国内リーグのチームに在籍しており、アーセナルやチェルシー、マンチェスター・シティといった各クラブにも女子チームがある。

しかし日本同様、女子サッカー界をめぐる環境はイングランドでもなかなか厳しいのだそうだ。

記事によれば、先日行われた準々決勝カナダ戦に出場したイングランドの選手の平均サラリーは2万ポンド(およそ385万4000円)であるそう。

『BBC』によれば、2008年におけるイギリスの被雇用職の平均年間総収入は2万6020ポンド(現在のレートでおよそ319万8000円)であるというから、一般的な平均額よりやや少なめといったあたりだろうか。トッププレーヤーでこの額であるというから、やや驚きである。

最も高給取りな選手は年棒3万5000ポンド(およそ674万8000円)ほどであるのだが、これはプレミアリーグの男子選手が1週間で稼ぐ平均サラリーであるという。ウェイン・ルーニーの年棒は1700万ポンド(およそ32億8000万円)と言われており、男子のトッププレーヤーとの差は歴然だ。

しかし、これらの額よりはるかに少額の給料しか受け取れない選手もおり、中には週に50ポンド(およそ9300円)ほどしか手にしていない選手もいる。イングランドにおける女子サッカーの経済的な地位はまだまだ低く、他の仕事をやりながらプレーしている選手もいるそうだ。

一方で、女子サッカーに対する協会の予算は相対的に多いようだ。

こちらは、『Sky Sports』が紹介したヨーロッパ各国の女子サッカーへの予算額の一覧である。

イングランドは年間1080万ポンド(およそ13億2600万円)もの予算が用意されているのだが、これはヨーロッパ諸国では最も高い値である。他の仕事をしなければ生活できない選手がいることを考えると、なかなかパラドキシカルな話である。