“怪優”佐藤二朗が吹替初挑戦、ピクサー最新作で重要なキャラクター。

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幅広い作品に出演し、圧倒的な存在感を放ち続ける“怪優”佐藤二朗(46歳)が、ディズニー/ピクサー最新作「インサイド・ヘッド」の日本語吹替版で声優を務めることがわかった。重要なカギを握るキャラクター“ビンボン”の声を担当する。

日本語吹替版には、ピクサー初の女性コンビとしてタッグを組む竹内結子、大竹しのぶが決定しているが、新たに加わる佐藤は、幼い頃のライリーが空想で創り上げた“空想上のともだち”を演じる。

“ビンボン”はディズニー/ピクサー映画初の女性コンビ主人公となるヨロコビ、カナシミが、頭の中の司令部から放り出された先で出会う物語の重要なカギを握るキャラクター。3歳のころ、動物にはまっていたライリーが大好きな動物を掛け合わせて創り出した最初の友達という設定だ。見た目は猫や象で綿あめのような肌感、さらに鳴き声はイルカで、涙がキャラメル味のキャンディと、そのカラフルでインパクトある特徴と、かわいらしい動きに見た人が釘付けになることは間違いない。そして、劇中で非常に重要なシーンにかかわっているというから、いまだベールに包まれたその役割に大きく期待が膨らむ。

ヨロコビ、カナシミと一緒に頭での大冒険を繰り広げる姿が予告編にも登場しているビンボンだが、その声をいったい誰が演じているのかは謎のままだった。

ディズニーの担当者は「幼いライリーが空想で創り出した純真無垢な友だちがビンボンというキャラクターです。佐藤さんの演技が、ビンボンの無垢で子供のように純粋な声を表現されていたこと、また、大きく包み込むような優しさが決め手となり、たくさんの候補の中からビンボン役を佐藤さんに決定いたしました」と起用理由を語る。

声優初挑戦となる佐藤さんは「普段はふくみのある役や、ひねくれ役、または思慮深い役が多いので、“ビンボン”のように本当に童心いっぱいの素直な役は今までやったことがない。まったく初めての挑戦でした。今まで役者で映画とかドラマとか色々な役をやってきたけど、初めての純粋な役柄という意味以外にも“ビンボン”には勉強させてもらった」と、従来の演技表現とは異なり、身体や表情の演技を削がれた声優自体への難しさもコメントしている。
また、劇中では、佐藤さん演じる〈ビンボン〉が非常に重要な場面で披露する歌にも要注目だ。声優も初挑戦のなか、演技をしながらの歌にも初挑戦した佐藤さんは「100回くらい歌えば1回くらい合うだろうという気持ちで挑みました。(笑)なんどもやり直したので、いっそディズニーさんの方でなんとかしてくれって思ったくらいですよ。(笑)」と、いつもの演技とは違った、声優自体への難しさもコメントしている。

映画「インサイド・ヘッド」は7月18日より全国公開。

☆佐藤二朗コメント

Q:初めての吹替声優(歌含めて)に挑戦するに辺り、心がけた点がありましたら教えて下さい。

A:とにかく童心にかえる、ということを心がけました。なるべく感情のふり幅を大きく持つようにしました。楽しい時は本当に楽しいし、悲しい時に本当に悲しいし、というふり幅を、大人になった自分とは比べて100倍200倍のふり幅でやって表現してみたいなと思いました。普段は人よりふくみのある役や、ひねくれていたりとか、わりと思慮深い役が多いんです。ビンボンのように童心のような素直な役というものは普段やったことがないので、その点は気を付けました。今まで役者で映画とかドラマとか色々な役をやってきましたが、初めての役柄でしたね。

Q:これまでの演技のご経験は、どんな形で今回の吹き替えに活かされたでしょうか。また、歌への挑戦はいかがでしたか?

A:「俳優」という職業が、他の仕事と違うのは、なるべく積み上げない事だと思ってるんですね。俳優は積み上げることでその意識が邪魔してしまう事があり、前の現場はこうだったのに、違うじゃん!」と思える原因になってしまうんです。
感情のふり幅、発狂する時は発狂する、怒る時は怒る、笑う時は笑う、そういう演出は俳優自身が必ずやらなくてはならない事ですし、きちんと感情を表現する、違うのは俳優のいろはのいではあるので、そこは活かされてると思います。
歌は、本当に大変でしたね。100回くらい歌えば1回くらい合うだろうという気持ちで挑みました(笑)。なんどもやり直したので、いっそディズニーさんの方でなんとかしてくれって思ったくらいですよ(笑)。しかも、その歌が出るのが大事なシーンなんですよね。

Q:今回演じられたビンボンは物語におきな影響を与える非常に重要なキャラクターですが、演じてみて感じたこと、キャラクターを通して伝えたかったこと、表現したかったことを教えて下さい。

A:ビンボンに限定したことではないのですが、とても大人に響く映画だと思いました。なので、「あーそっか!」って思うようなことを伝えたかったです。「子供の頃、なんにも考えないで笑ってたな〜」と思えるような、あの頃の澄んだ心を思い出せるような演技をしたかったです。あと、この作品の純粋な感想なんですが、世の中って公平では決して無いし、理不尽もたくさんあるじゃないですか。そんな理不尽に対しても腐らずに頑張るということがひとつのメッセージだと思うんです。そういう意味で、カナシミも必要だというのはすごく良いテーマですよね。人生経験を積んだ大人の心にこそ響く作品だと思います。