「改札へ向かっていたのに、別のホームに出たんだけど......」こんな経験、ないだろうか。JR秋葉原駅での話である。

新宿駅や東京駅に比べれば、その広大さでは劣るかもしれない。だが、秋葉原駅も複雑な構造を持っており、「ダンジョン」と呼ばれることも。今回、Jタウンネット編集部がJR秋葉原駅を完全攻略する。


人はなぜ「秋葉原駅」で迷ってしまうのか

JR秋葉原駅に乗り入れている路線は、山手線、京浜東北線、総武本線の3つ。乗り場の数も全部で6つで、ほかの駅に比べて特別多いわけではない。では、なぜ秋葉原駅が「ダンジョン」と呼ばれるのだろうか。その理由は、複雑に入り組んだ駅の構造にある。以下に、JR東日本ウェブサイトに掲載されている構内図を示したので、ご覧いただきたい。


秋葉原駅構内図(JR東日本ウェブサイトから)

これを見て、駅の構造を理解できる人がいるのだろうか。とにかく、複雑に入り組んでいることだけは伝わっただろう。しかし、秋葉原駅を「ダンジョン」たらしめている特徴は、入り組んだ複雑な構造だけではない。初見の人は仰天してしまう、大きな「トラップ」が構内に存在するのだ。

秋葉原駅に存在する「トラップ」とは

秋葉原駅が誇る「トラップ」の洗礼は、総武線で降車すると味わえる。以下、筆者が初めて体験した際の状況を再現してみた。

「やっと秋葉原に着いたゾ」「えーっと、電気街口はどこだろう...」


「おっ、この階段だな」


「ファッ!? またホームに着いてしまった!」


「道、間違えたかな(ウロウロ)」


(数分後)「ここ、一体どこなん......」


......つまり、総武線のホームから改札へ向かう際に「山手線・京浜東北線ホームを経由」するルートがあるのだ。もちろん、このまま案内板の通り進めば改札までたどり着けるのだが、道を間違えたと勘違いしてしまう人は多い。しかし、ほかの階段を進んでみても、やっぱりまた山手線のホームに着いてしまう。ここは人の数もかなり多く、立ち止まってじっくり考えることも難しい。

さんざん堂々巡りした上で、筆者のように当初の目的地とは全く違うところへたどり着くことも珍しくはない――。これが、秋葉原駅の恐怖なのである。


狭く、人が密集しているホーム

「とにかく、昭和通り口を目指せ」秋葉原駅攻略ルートを大公開 

実は、この「トラップ」を避けつつ、全ての改札口にスムーズにたどり着ける方法が存在する。それは「総武線ホームに降りたら、とにかく昭和通り口を目指す」というルートだ。


青い丸で囲った部分に注目

上のマップの中の、青い丸で囲ったスペースに注目してほしい。ここは、全ての改札口に通じる中間地点になっているのだ。つまり、総武線ホームからどの改札口へ向かうにも、ひとまずここを目指せばいい。これなら問題の階段を通る必要もない。

この場所へたどり着くルートはとても簡単。総武線ホームにある「昭和通り口」方面への案内図に従って移動するだけだ。かなり広々とした空間なので、いったん落ち着いてどの改札口に向かうかを考えることもできる。


広々とした空間で、人に流されてしまうこともない

とにかく、総武線ではじめて秋葉原に着いた人は、昭和通り口を目指して移動すれば安心だ。これが、Jタウンネット編集部が推奨する「JR秋葉原駅の完全攻略ルート」だ。