緊張感高まるなでしこ…初出場国以外と今大会初対決へ

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 日本女子代表(なでしこジャパン)は27日(日本時間28日早朝)、女子W杯準々決勝でオーストラリア女子代表と対戦する。26日にはエドモントンのコモンウェルスタジアムで前日記者会見が行われ、佐々木則夫監督とDF熊谷紗希が出席。対戦相手や気候のことなど、さまざまな質問に答える中、前回女王としてのプレッシャーを感じるかと問われ、佐々木監督はこう答えた。

「日本のメディアさんに多く来ていただいている、イコール日本の期待というのも感じます。いろんな記事が多く翻訳されて、(対戦相手の)情報になるということを広報から聞いているので、そういう意味ではしゃべり過ぎたらよくないなとかですね。そういうところは前回大会と違うなと感じますし、いつも(練習の公開が)冒頭15分で申し訳ないです」

 23日に行われた決勝トーナメント1回戦・オランダ戦後の記者会見では、ともに出席したMF阪口夢穂に「ボロが出る前に帰れ」と早めの退席を促した佐々木監督。疲労などへの配慮もあるだろうが、多くを話し過ぎてほしくないというのは本音のようで、会見後は自らミックスゾーンに姿を見せ、メディア対応中のFW大儀見優季にやはり早く帰るよう促し、取材を切り上げさせた。それが広報の行動であれば驚くこともないのだが、指揮官直々の行動だったことに、その場にいた人間の多くがあっけに取られた。

 また、「申し訳ない」と話す練習公開時間が15分のみであることも、今大会の大きな特徴。これまでのなでしこジャパンはマスコミを通したファンや世間への“アピール”に重きを置いていたこともあり、練習公開や取材対応はむしろ積極的に行ってきた。だが、チャンピオンとして迎えた今大会はむしろ消極的に。注目度アップよりも勝利を優先させるという、ある意味で決意表明だ。

 選手たちはリラックスしているようにも見えるが、との問いに対し「リラックスしているように…見えます?」と熊谷は苦笑いし、「正直、リラックスしている感はないです。(大舞台を)経験しているというのは大きな武器かなと思いますけど、かといって決して変な余裕があるわけでもないですし……」と続ける。

 なでしこジャパンにとって準々決勝のオーストラリア戦は大きな山場だ。これまで対戦した4か国はすべてW杯初出場国。実力的にも日本が明らかに上回っていた。オーストラリアは6大会連続出場中で、ここ2大会は連続でベスト8入り。今大会もグループリーグでスウェーデンと引き分け、決勝トーナメント1回戦ではブラジルを1-0で下している。日本にとっては今大会初とも言える強敵との対戦だ。

 佐々木監督は意気込みを語る。「90分の中では(うまく)いかない(こともある)。最終的には120分の中でというところまで考えて、粘り強く次のステージへと考えています」。これまでにない緊張感の中、延長戦、さらにはPK戦まで戦い抜く覚悟を決めてオーストラリアを迎え撃つ。

(取材・文 了戒美子)


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