左『たった一人の熱狂』(双葉社)/中『日本の決意』(新潮社)/右『現代の肖像 秋元康』(eAERA、朝日新聞出版、Kindle版)

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 総理公邸の西階段といえば、官邸時代、組閣の際に新閣僚がひな壇状に並んで記念写真を撮影していた場所だ。ところが、今週末、その権威ある場所で撮られた珍妙な写真が流出。「フライデー」(講談社)7月10日号に掲載された。

 階段の最前列真ん中には安倍晋三首相。そして、安倍首相を囲んで、まさに組閣写真のように5人の男が直立不動で立っている。しかし、男たちは閣僚ではない。

 首相の左隣にいるのはAKB48総合プロデューサーの秋元康氏。右隣には、幻冬舎社長で、神戸連続児童殺傷事件の加害男性の著書『絶歌』(太田出版)の仕掛人として話題の見城徹氏。後列には、ネクシィーズの近藤太香巳社長、GMOインターネットの熊谷正寿社長、損得舎の佐藤尊徳社長。いずれも、最近、安倍首相とゴルフや会食をともにし、親しくつきあっている面々だ。

 そう、この写真、安倍首相がオトモダチと「組閣ごっこ」をしているのを撮影したものなのだ。記事によると今年3月上旬、首相公邸で安倍首相はこの5人と秘密裏に会食。その後に写真を撮影したらしい。おそらく、ほろ酔い気分で「どうせなら、西階段で閣僚になった気分を味わってみない?」「うわ〜いいですね〜、じゃあ、私は麻生さんの立ち位置で」なんて会話が交わされたのだろう。

 しかし、繰り返すが、この西階段は、戦前からずっと内閣発足の際に使われてきた日本の憲政史を象徴する場所だ。そこに立てるのは本来、国会の指名を受けた総理大臣と天皇から認証を受けた国務大臣だけであり、だからこそ、首相公邸への改修の際にも、この西階段は建築当時の状態に復元された。

 それをオトモダチとのお遊びに使うとは......。まさに安倍首相のおごりを物語る話ではないか。歴史的な場所を私物化し、憲政の伝統を踏みにじる行為は、安倍首相が実は保守主義者ですらないことを暴露したといえるだろう。

 しかし、この「フライデー」の報道ではもうひとつ、証明されたことがある。それは、写真で安倍首相の左右を固めていた秋元康氏、見城徹氏との関係の深さだ。

 これまで本サイトでは安倍首相とこの2人との"癒着"を記事にしてきたが、やはり、いっしょに「組閣ごっこ」をやるほど親しかったのである。

 しかも、秋元、見城両氏はたんにプライベートで親しいというだけでなく、安倍首相の推し進めている政治に深く関与している。2人のやっていることがいかに危険か、本サイトの記事を下部の関連記事のリンクから読んで、ぜひたしかめてほしい。
(編集部)