顎関節症は上下の歯を接触させる習慣が原因であることがわかってきた

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かみ合わせの悪さやストレスが主たる原因とされてきた顎関節症は、上下の歯を接触させる習慣が原因であることが分かってきた。まずは歯を接触させないように自覚することが大切だ。そこで、『ダイヤモンドQ』編集部では、顎関節症を自分で治す方法を伝授する。

 あごの関節が痛くて口を開けづらい、あくびをするとカクカク音がするなどの不快な症状を抱えている人は少なくないだろう。それが顎関節症だ。

 以前は「かみ合わせの悪さ」や「ストレス」が主たる原因とされていたが、近年の研究で、上下の歯と歯を接触させる「TCH」という習慣が、最大の要因になっていることが明らかになってきた。さらに、歯科で保険診療として施術されてきた、歯を削って、かみ合わせを調整する治療法にはまるで根拠がなかったという事実も判明した。

顎関節症治療のための
かみ合わせ調整はNG

「今では、顎関節症治療のためのかみ合わせ調整は、歯科医師から勧められても受けるべきではないと、診療ガイドラインにも記載されています」と、顎関節症について長年にわたり研究と治療を続けてきた東京医科歯科大学の元准教授で日本顎関節学会理事の木野孔司医師は語る。

 木野医師らは、かみ合わせ以外にも、頬づえを突く癖、精神的な緊張、硬い物をよく食べるなど、34項目の要因について調査研究を行ったが、最終的にたどり着いたのが「TCHこそが顎関節症の一番の要因」という結論だったという。

「上下の歯は、食いしばらず軽く接触しているだけでも、顎関節は圧迫され、筋肉は緊張状態になります。小さな力とはいえ、長時間にわたって負荷がかかり続けることが、血流を悪化させ、関節痛を起こすばかりでなく、悪化すれば肩こりや頭痛も引き起こします」(木野医師)

 患者本人はまるで気付いていないが、TCHの習慣がない人の場合、上下の歯が接触する時間の1日当たりの合計は20分程度。比べ物にならないくらい少ないらしい。

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