映画やドラマで感動する人は、脳内のたんぱく質が物理的に濃い!科学者が共感力の証拠を発見

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オーストラリア・モナシュ大学が行った最新の調査で、脳内の特定の部位の密度によって、共感する力に違いがあったことが分かった。

科学誌「Science Direct」に掲載されたレポートによれば、その他にも他人の気持ちを理解する能力に種類があることが判明。人間には感情的に相手の気持ちを読み取るタイプと、認知的に他人の想いを理解する人、この2つの違いがあることがわかった。

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例えば、感情的に共感しやすい人はホラー映画で不安を感じやすく、悲しい映画に涙を流しやすいようなタイプ。一方で、認知的に共感できる人は、カウンセラーや臨床心理士など、より合理的に相手を理解出来る人を表す。

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VBMという脳の画像解析法を使用し、176人を対象にテストを受けてもらった結果、感情的に共感する力の強い人々ほど、脳の中心部にあるたんぱく質の密度が高いことがわかった。

また、認知的な共感の力を持つ人は、帯状皮質と呼ばれる部分の密度が高かった。つまり、感情的な共感と認知的な共感の2つは脳内の別々の領域によって管理されており、その密度によって共感の能力に差が見られたわけだ。

トレーニングは可能?

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この発表を受け、気になる点はいくつかある。共感する力がトレーニングで鍛えられるのか、 そして衰えるものなのかだ。

残念ながら、まだ特定のタスクで共感する力を鍛えられるのかはわかっていない。脳卒中などを理由に機能が損なわれる可能性があるのかも、まだまだ調査が必要だそうだ。

しかし、今回の研究が進めば、近い将来コミュニケーション能力を、筋力トレーニングのように物理的に鍛えられる方法が見つかるかもしれない。人間関係に悩みを抱える現代人にとっては、特効薬ともなるえる大きな第一歩と言えるだろう。

Reference:Science Direct