台湾メディアのDigitimesは24日、中国のスマートフォンメーカーが著しい成長を続けていると伝える一方で、致命的な欠点として「日本の電子機器メーカーからの部品調達に過度に依存し過ぎている点」を挙げた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 台湾メディアのDigitimesは24日、中国スマートフォンメーカーが著しい成長を続けていると伝える一方で、致命的な欠点として「日本の電子機器メーカーからの部品調達に過度に依存し過ぎている点」を挙げた。

 記事は、中国のスマホメーカーは日本メーカーからの部品調達に依存しており、特にソニーのCMOSイメージセンサーは需要に生産が追いつかず、中国の多くのスマホメーカーが注文しても調達できない状況に陥ったことを紹介した。

 さらに、ソニーは早くからCCDやCMOSなどのイメージセンサーの研究開発に取り組んできたとし、今ではイメージセンサーの分野で世界をリードする存在だと指摘し、2013年の世界のCMOSセンサー市場におけるソニーのシェアは33%でトップ、14年には40%にまで成長したことを紹介した。

 続けて、米アップルのスマートフォン「iPhone」にもソニー製のイメージセンサーが搭載されていることを指摘し、世界で販売が好調なiPhoneに大量のイメージセンサーを供給する必要がある分、「ほかのメーカーへの供給は自然と限定的になってしまった」と指摘。

 中国メーカーのスマホ出荷台数が少なければ、部品調達の問題もさほど深刻ではないとしながらも、中国の各メーカーの出荷台数が増えれば増えるほど、部品調達および日本のメーカーに対する依存という問題は深刻化すると論じた。

 さらに、中国スマホメーカーが依存しているのは当然ながらソニーだけではないと指摘し、「日本のスマホーメーカーは最終製品としては一敗地に塗れたものの、部品では依然として無視できない実力を有している」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)