「再生エネルギーファンド」は自然エネルギー推進の起爆剤
原発事故を受けて、全国で地域主体の電力会社を立ち上げる動きが盛んだ。「再生エネルギーファンド」は、そうしたプロジェクトへの投資を募り、配当をつけて戻す仕組み。リスクが少なく、銀行に預けるよりもずっとお得で、お金の使い道を自分で決められる。密かに注目を集める「再エネファンド」の最前線をリポートする。

◆おひさまエネルギーファンド/長野県飯田市

 事業者と行政、地元金融機関が一体となって太陽光発電を中心とする自然エネルギーを広めてきたのが「おひさま進歩エネルギー」。そこから委託を受けてファンドを扱っているのが「おひさまエネルギーファンド」だ。

’04年から始まったファンドの実績は10年以上、一口10万円や50万円の募集で、総額24億円の出資を集めてきた。設備を設置するのは南信州エリアが多いが、他の地域のNPOや事業者も関わっている。例えば’14年末から募集を始めた「信濃の国おひさまファンド」では、松本市や長野市鬼無里村のプロジェクトにも出資を行った。

 このファンドは全国145人から1億2190万円を集めた。一口50万円の出資の場合、20年間で77万5200円(推定)になる予定になっている。

’15年5月現在までに、この仕組みで365の施設に合計出力4710kWの設備を設置している。