Doctors Me(ドクターズミー)- 音が“響く”“大きく感じる”……。もしかして聴覚過敏かも!?

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“聴覚過敏”はどんな病気?

普段はさほど気にならなかった音が、異常に大きく聞こえる、響く感じで不快感がある等の症状を聴覚過敏といいます。中には耳なりを訴えるケースもあるようです。原因としては、中耳や内耳の音を増幅する仕組みが機能していない、あるいは脳の働きに問題があることもあります 。

特に不快感を起こす音の種類とは?

すべての音に過敏に反応してしまうという場合よりも、ある特定の音をうるさく感じるという場合の方が多いです。たとえば、食器がぶつかる音、金属音、TVの音などに不快感を覚えることが多いようです。

聴覚過敏を引き起こす、原因

聴覚過敏は、耳の病気が原因で起こるものと、そうでないものがあります。まず、耳病気が原因の場合、急性低音障害型感音難聴、突発性難聴、メニエール病などの内耳性難聴のひとつの症状であることもあります。また明らかな難聴を伴わない、原因不明のものも……。いっぽう、耳以外の原因としては、うつ病、自律神経失調症などが考えられます。

内耳性難聴ではリクルートメント現象(補充現象)といって、音の大きさの変化に敏感になります。これは、内耳の有毛細胞の障害で起こると考えられている現象です。ただ必ずしも、聴覚過敏があるとリクルートメント現象が起こるというわけではありません。聴覚過敏は、内耳のみならず脳の働きとも関係している可能性が高いと思われます。

聴覚過敏の治療法

難聴を伴う聴覚過敏、特に急性低音障害型感音難聴やメニエール病、突発性難聴に対してはまず、原因疾患の治療を行います。ただし、聴力が改善した後、あるいは固定した状態で聴覚過敏だけが残る場合の治療は、まだ確立されたものがありません。

いっぽうで、耳鳴り同様、音響療法とカウンセリングが有効という場合もあります。また、耳栓を使用される方も多いようです。しかし、じっさいのところ聴覚過敏に耳栓が有効かどうかに関しては、あまり信憑性がないとの報告もあります。

ただし、ある特定の周波数を抑える耳栓もあり、これは有効かもしれません。また、難聴がなく聴覚過敏のみある場合で、うつや不安感、自律神経症状等も伴う場合は、抗不安薬などを処方する場合もありますし、カウンセリングが有効なこともあります。