夏になると中華料理店や蕎麦屋のメニューに登場する冷やし中華。冷やし中華には疲労回復や食欲増進を促す「酢」が使われており、麺の上に乗せる具材を選べば、さまざまな栄養素を摂ることができます。特に夏バテしやすい人は具材を厳選して冷やし中華を食べてみては?

冷やし中華の酢で夏バテ解消

酢やレモンなど酸っぱいものに含まれるクエン酸は、唾液と胃液の分泌を促進し、食欲増進に働きかけますし、糖質の消化・吸収を助けてエネルギーに換える働きを持ちます。疲労の原因になる乳酸を除去したり、新陳代謝を促したりとクエン酸は疲労回復に効能があり、夏バテ対策にぜひ食べたい料理です。

冷やし中華の具材を選んで疲労回復

冷やし中華の具材にはきゅうり、ハム、焼き豚、蒸し鶏、錦糸卵、くらげなど定番のものがいくつかあります。夏の疲労回復に一番おすすめしたいのは、ビタミンB1をたっぷり含む豚肉。チャーシューを選ぶとよいですね。ビタミンB1の吸収を高めるには独特の臭い成分アリシンを含むねぎを加えるとよいでしょう。

錦糸卵も欠かせない具材です。ビタミンB群のほか、ビタミンA、アミノ酸のトリプトファンを豊富に含みます。トリプトファンは脳内物質のセロトニンを生成します。セロトニンは副交感神経を活性化し、呼吸や脈拍、血圧を下げるので快眠効果があります。暑い夏にしっかり眠って疲れをとるには欠かせない成分です。

冷やし中華にプラスしたい栄養素

酢醤油とごまだれの冷やし中華では、ごまだれのほうがカロリーが高くなります。ただし、ごまには不飽和脂肪酸が含まれるので、コレステロール値を気にする人にはごまだれがおすすめです。冷やし中華では、カルシウムが不足しがちです。カルシウムを摂るには桜エビやしそをトッピングするか、副菜としてえんどう豆のサラダを付け加えるのがよいでしょう。また、紫外線対策としてポリフェノールの一種リコピンを含むトマトを一緒に食べるのもおすすめです。


writer:松尾真佐代