Doctors Me(ドクターズミー)- 早産リスク7倍!?歯周病と身体の怖いカンケイ8つ

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歯垢と歯石とは?

歯周病の説明の前に、まずはその元となる歯垢と歯石についてお話ししたいと思います。

歯垢というのは歯の表面に付着した細菌の集合体でプラークとも呼ばれます。磨き残しを栄養源として細菌が増殖。その数はなんと1mg中10億個ともいわれています。

その歯垢と唾液中のカルシウムやリンが合わさって石灰化したものが歯石です。ちなみに歯垢から歯石へと変化する時間は、48時間といわれています。

歯垢と歯石の圧倒的な違い

歯垢と歯石の圧倒的な違いは、自分で除去出来るかどうか、です。

・歯垢…日々のブラッシング等のホームケアで除去できる
・歯石…歯科医院で超音波などによる専門の器械を使用しなければ正確で安全な除去はほぼ不可能

歯石は体中に、さまざまな悪影響を及ぼしていた!?

歯石=細菌の塊。
そのため歯肉炎や、歯の周囲の骨を溶かしていく歯周病と呼ばれる炎症性疾患を引き起こします。
この歯周病ですが、現在では歯茎中の血管から細菌塊が入り込み、脳や心臓などの全身に悪影響を及ぼしたり、逆に全身疾患が歯周病を悪化させるということも明らかになってきています。その他にも、さまざまな疾患と密接な繋がりがあります。

歯周病と全身疾患、8つの怖いカンケイ

1:狭心症、心筋梗塞
歯周病由来の細菌などの刺激により動脈硬化を誘発する物質が放出され、心臓の主要な血管を詰まらせることで引き起こされます。

2:脳梗塞
心臓と同じような機序で脳梗塞も引き起こされます。歯周病に罹患している方は、そうでない方の約2.8倍も脳梗塞になるリスクが高いといわれています。

3:糖尿病
歯周病由来の細菌が歯茎の血管に入り込むと、その細菌が持つ毒素によって血糖値に悪影響を与えます。現在では歯周病の治療によって糖尿病が改善することも分かってきています。

4:低体重児出産、早産
妊娠中はホルモンバランスの変化により、ある特定の歯周病菌を増殖させるため特に注意が必要です。
歯周病に罹患している妊婦さんの早期低体重児出産の危険率は実に7倍もあり、これはタバコやアルコール、高齢出産よりもかなり高いリスク値。そのため、妊娠中のお口のケアは非常に大事になります。ホームケアや検診で常に清潔に保ちましょう。

5:誤嚥性肺炎
高齢になると免疫力の低下とともに気管や肺にお口の中の細菌が入りやすくなります。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは歯周病由来と言われているため、注意が必要です。

6:骨粗鬆症
特に閉経後の骨粗鬆症において、歯周病との関連性が示唆されています。

7:関節炎、腎炎
関節炎や糸球体腎炎の原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌は、歯周病由来の細菌にも多く含まれるため、これらの細菌が血液中に入り込むと、発症のリスクが上がります。

8:メタボリックシンドローム
内蔵脂肪プラス高血糖、高血圧、脂質異常のうちのいずれか二つ以上に問題があると定義される病態をメタボリックシンドロームと定義されますが、上述した、歯周病が血糖値を上昇させるという点で、メタボと歯周病も大きく関連性があるといえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 日々のホームケア&定期検診で歯石除去!たったのそれだけで、こんなにもたくさんの病気を未然に予防することができるのです。
是非お口から健康な体を作っていきましょう。