Doctors Me(ドクターズミー)- あれ?声がいつもと違う…長引く声の枯れに要注意

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声が枯れる原因には、大きく分けて「炎症」による場合と「腫瘍」による場合の2つがあります。

一番多いのは、風邪による声枯れで、これは誰もが一度は経験したことがあるでしょう。風邪などで喉に炎症が起きているのに、さらに大きな声を出してしまったり、たばこを吸うなどして喉を痛めた場合には治癒するのに時間がかかってしまい、声枯れが長引てしまう場合があります(慢性炎症)。

また風邪の他、慢性炎症の原因として多いものに、“喉の使い過ぎ”があります。声を良く使う職業の人(教師など)に多いもので、「声帯結節」と呼ばれる病気があり、これは声帯と呼ばれる喉の組織の一部に小さなしこりができたものです。声の使いすぎといった、職業病の一種ですが、がんなどと違い、命に関わるようなことはありません。

いっぽう、「声帯ポリープ」と呼ばれるものもあり、これは声帯結節よりも、もう少し大きなしこりが喉の奥にできた状態です。これも声をよく使う人が、何かの拍子に声帯に炎症を起こしてしまい、それが時間とともに、しこりになることで引き起こされます。こちらも、がんと違って命に関わるようなことはありません。

喫煙歴のある男性の声枯れには重病が隠れていることも……

怖いのは、「喉頭がん」といって喉にできるがんです。これは、がんが声帯を直接潰してしまうことで声を出にくくします。喉頭がんの多くは男性で発生し、また喉頭がんになる人の多くは喫煙歴があることから、男性で喫煙歴のある人に二週間以上声の枯れが続く場合は、一度病院で検査してもらうようにしましょう。その際、まずは耳鼻科を受診することが一般的です。

声を出すためには声帯だけではなく、反回神経と呼ばれる神経も関係しますが、この神経は喉から出たあと肺や心臓の間を走っています。この神経が、肺がん、食道がんなどで圧迫されてしまう場合にも、声が枯れることがあります。一時的な炎症であれば二週間程度で症状は良くなりますが、これ以上症状が続くようであれば病院を受診して検査をしましょう。