Doctors Me(ドクターズミー)- 命に関わる病気、大動脈瘤・大動脈解離とは?

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あなたの血管は大丈夫?

大動脈とは、心臓から出て胸部、腹部と体の中心を走る直径3cmほどの血管です。この太い血管で動脈硬化がすすみ、高血圧による負荷もかかって血管が瘤(こぶ)のようにふくらむのが動脈瘤(どうみゃくりゅう)です。

大動脈解離(かいり)とは、同じく主に動脈硬化が原因で、大動脈という大きな血管の壁に亀裂が入ることです。亀裂ができると、大動脈の壁の中に血液が入り、壁を壊してしまいます。程度が軽いと壁の一部が壊れ、そこに血液がたまるだけですむのですが、亀裂が進むと外まで血管の壁が破れ、大出血を起こします。

痛みや異変を感じたら即病院へ! 

大動脈瘤が破裂して出血すると、胸部大動脈瘤の場合は、強い胸の痛みと共に時には呼吸困難を感じます。また、腹部大動脈瘤の場合は、強い腹部や腰の痛みとして感じます。

大動脈瘤は、小さいうちは症状がないことが多いのですが、大きくなると、声帯を圧迫してかすれ声になったり、食道を圧迫して嚥下障害が起きることもあるようで、これらの原因を精査している時に、大動脈瘤が見つかることがあります。

大動脈解離の場合は、ほとんどの人が激痛を感じます。しかし、中にはチクチクする程度な人もいるようです。他の特徴としては、痛みが胸から腹、背中など、移動していくことがあることです。これは、血管の解離が広がっていることを示しており、他の臓器に血流障害を起こして高い死亡率に繋がるため、治療は一刻を争う状況です。

正しい生活習慣で病気を防ごう!

大動脈瘤や大動脈解離は初期には症状がないため、なかなか発見することが難しく、いったん発症すると命にかかわることが多い病気です。しかし、原因となる動脈硬化自体は時間をかけて進行するので、これらの病気の予防としては、血圧を正常に保つことを中心に動脈硬化にならないような生活習慣を心がけることが大切です。

また遺伝的な素因も重要で、ご両親やご兄弟が腹部大動脈瘤にかかられたことがあれば、特に注意してください。