北朝鮮の金正恩第一書記は、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や対艦ミサイルなど、武器開発に力を入れている。しかし、「人民の暮らしは、そっちのけで軍部の現地指導ばかりしている」と住民たちからは不満の声があがっているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。


ミサイル発射を見てご満悦の金正恩氏(画像:労働新聞)

北朝鮮の多くの住民は、金正恩氏の「軍部現地指導」や「射撃現場の視察」には関心すら示さないが、あまりにも軍事関連の視察が多いことから厳しく批判しているという。

「あいつ(正恩氏)は、火遊びばかりしている」

「若僧が戦争ごっこに夢中だ」

「いつになったら物心がつくんだ?」

もちろん、こうした不満は、家族や親戚、親しい友人にしか漏らさないが、若者たちの批判はより辛らつだ。

「おじいさん(金日成氏)は軍艦岩で、お父さん(金正日氏)は軍事キャンプで青春を過ごしたというのに、あいつ(金正恩氏)は核とミサイルで戦争ごっこか!」

「子供の頃にできなかった戦争ごっこを今になってやっているのか?」

「強盛大国とか騒ぎ立てるのはもう充分だろ?もういい加減経済のことを考えろ」

こうした声は咸鏡南道(ハムギョンナムド)の別の情報筋からも聞こえてくる。

「農作業で忙しいのに火遊びか」

「砲弾1発は牛1頭よりも高いのに海に打ちまくって、そんなに面白いのか。いい加減焼け死ぬぞ」

金正恩氏が、ミサイル発射などの視察ではまるで子どもがはしゃいで喜ぶ姿に、さすがに北朝鮮住民も呆れているようだ。

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