初監督作『終わりで始まりの4日間』が、インディペンデント・スピリット賞新人作品賞をはじめ、各賞を受賞。ナタリー・ポートマンとの共演も話題を集めた若手イケメン監督、ザック・ブラフの待望の最新作『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』が人気です。


夢をあきらめきれず、役者として鳴かず飛ばずの生活を送っている主人公が、父親がガンになったことをきっかけに、父として、夫として、役者として、息子として、さまざまな立場で悩み、模索しながら人間として成長する過程を、ユーモアたっぷりに描いた感動のヒューマン・コメディー。Noshでは、このほど国際電話でザック・ブラフにインタビューすることに成功!


Q:この『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』の主人公のように、夢と現実の間で揺れ動く経験はありますか?

よく夢をみるよ。想像から脚本のアイデアが生まれることがあって、誰もが子供時代に、自分は何か特別な存在であると妄想したはずだ。女の子はお姫様、男の子はヒーロー、のような感じで、「自分が特別な存在だったら」ってね。この映画にもあるように、子供の頃に夢見た、人々を救うヒーローに比べると今の自分はまったくの出来損ないだって思ってしまうもの。だからこそ人はヒーローに、人生の正しい方向へ導いてくれることを願っていると思うよ。

 

Q:すると、この物語は、監督自身の経験がベースにありますか???

もともと兄と共同で脚本を書きたいと思っていてね。だから、二人の人生を混ぜ合わせた映画を作ることにしたよ。兄は作家を目指して、僕は売れない役者をしていて、一生役をゲットできないかも思ったこともあった。“一度きりの人生、人はいつまで夢を追いかけ続けることが許されるのか?”という人生最大の難問が出発点になって、それぞれの考えや価値観を採り入れた。言ってみれば僕たちの生活の断片を組み合わせてできた、僕と兄のこれまでの人生のタペストリーのような映画だね。


Q:大ヒットテレビドラマ「scrubs〜恋のお騒がせ病棟」でブレイクしましたが、本作のように自分探しをしていた時期は?

僕は14歳くらいからオーディションを繰り返していて、大きな役を得るまでに10年以上もオーディションの日々を過ごしたよ。「scrubs」で役者として成功した後は、経済的な心配はなくなったかもしれないが、自分は一体何者なのか、何を信じているのか、この地球で一体何をしているのかといった自分への問いかけは続いているね。長い間、売れない役者を経験したが、同時に自分のスピリチュアリティーについても模索した時期だった。


Q:次回作の予定は?

次回作は、僕にとって初のメジャースタジオ製作による映画で、この夏に撮影が始まる予定だよ。1979年製作のマーティン・ブレスト監督デビュー作『お達者コメディ/シルバー・ギャング』のリメイク版で、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン演じる3人の退職寸前の男たちが、銀行強盗を計画するという物語だ。この映画では僕は出演せず、監督業に集中していますよ(笑)。

 

Q:この作品を待っている、日本の女性たちにメッセージをお願いします!

この映画はある意味、ケイト・ハドソン演じる女性が救世主です。男は走り回って、口論して、家族をまとめようと奮闘するけれど、実際にはケイト・ハドソン演じる女性が見えないところで静かに家族を導いて、家族の問題を具体的に解決するためのコミュニケーションを図っている。女性の多くは彼女に共感できると思いますよ。ケイト・ハドソン演じる女性はとても強い女性で、夫を信じていて、夫の夢を応援しているけれど、映画の冒頭で言う。「もうこれ以上一人で続けるのは無理。あなたを支え続けたいけど、あなたの助けも必要なの」だと。女性にとても強く響く映画だと思う。


ケイト・ハドソン演じる女性が、最終的には映画全体を通してのヒーローで、彼女なしでは家族はバラバラになってしまいますよね。日本で映画が公開されることは、とても光栄です! 僕のことをテレビなどを通して知っている人がもしいれば、ぜひ劇場にも足を運んでほしいと思います。

【STORY】 家庭を持ち35歳になった今で、も夢見がちな売れない俳優エイダン。献身的な妻が家族の生活費を稼いで、父親が子供たちの私立学校の授業料を払っていたが、その父親がガンになったことから事態は一変する。父親が私立学校の授業料を払えなくなって、子供たちを公立学校に転校させたくないエイダンは、妻の勧めもあってホームスクールで自ら子供たちを教育しようと試みることに。彼なりの方法で子供たちに人生について教えようとするが、それはエイダン自身の自分探しの旅でもあった……。


映画『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』は、公開中

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