ついに牛丼一杯より安い月額299円の格安SIMが登場 500円前後のSIMも戦国時代へ

写真拡大 (全2枚)

格安SIMの価格競争が止まらない。ある時期を境に、価格はそのままで容量のみを増やしていく、3GBで1000円程度と実質的な支払い料金は維持されていた。

だが、さらに安いSIMが登場してきた。

今夏向けとして新たに発表された格安SIMは、ついに299円(税別、以下税別)と、300円未満だ。

そう、牛丼1杯の価格よりも、格安SIM契約のほうが安い計算となるのだ。

●299円スタートの「使った分だけ安心プラン」
今回300円未満となる料金プランを発表したのは、SIMフリーキャリアというブランドを展開する「FREETEL(フリーテル)」。
同社の通信サービス「freetel mobile(フリーテル モバイル)」にて、7月15日より新料金プランを投入すると発表した。

目玉は、299円スタートの格安SIMだが、実は細かい段階制により、多めに使っても比較的割安なプランだったのだ。
段階制プラン「使った分だけ安心プラン」
・100MBまで 299円
・1GBまで 499円
・3GBまで 900円
・5GBまで 1520円
・8GBまで 2410円
・10GBまで 2470円

※データ専用プランの場合


データ専用契約にプラス140円でSMS付きを、プラス700円で電話対応となる


1GBまでであれば、ワンコイン500円未満の499円となり、仮に最大容量の10GBまで使ったとしても2470円までで済む。
299円で100MBと聞くと少なく感じるかもしれないが、例えば3GBまで使ったとしても、税込みで972円となり1000円未満で利用できるのはお得だろう。
さらにあまり使わない月は、499円なり299円なりで維持できるため、料金に無駄がない。

●ほかにもある500円前後の格安SIM
今回発表された299円プランも衝撃だが、実は500円未満で利用できる格安SIMは結構多く存在している。

・日本通信 b-mobileおかわりSIM … 月額500円〜
1GBまでであれば500円、5GBまで使っても1500円の5段階定額制格安SIM

・DTI ServersMan SIM LTE … 月額467円
 通信速度は250kbpsまでだが使い放題の格安SIM

・ワイヤレスゲート SIMサービス … 月額445円
 こちらも通信速度は250kbpsまでながら全国4万か所以上のWi-Fiスポットも利用できる

500円前後利用できる格安SIMでは上記3サービスが有名だ。
その中でも、Wi-Fiスポットも利用できる「ワイヤレスゲート SIMサービス」はお得度が高い。
しかし、通信速度があまり速くないため、LTEの高速通信を利用したい場合は、フリーテルや日本通信の1GBで500円程度のプランも良さそうである。

さすがに500円前後となるとある程度工夫は必要となるが、究極まで安くなった格安SIMの使い勝手は年々向上していると言えそうだ。

プレスリリース|フリーテル
b-mobile おかわりSIM|日本通信
ServicesMan SIM LTE|DTI
SIMサービス|ワイヤレスゲート


布施 繁樹