CBS MarketWatchによると、10日の米株式市場は、原油価格の下落やナショナル・セミコンダクターの決算を好感して優良銘柄や半導体株が上伸したが、インフレ懸念も根強く上値が抑えられる展開となった。ダウ平均株価指数は前日比45.89ドル(0.42%)高の1万0851.51ドルと小反発して引けた。ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は1.57ポイント(0.08%)安の2059.72、S&P500株価指数は2.24ポイント(0.19%)高の1209.25だった。

  原油先物市場では、ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)の標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターメディエート)の4月限が前日終値比1.23ドル安の53.54ドルに下落した。10日発表された2月の中国の貿易統計で、1−2月の原油輸入が前年同期比13%減少したとの報道や前日にエネルギー省から発表された在庫統計で原油在庫が予想以上に増加していたことなどが材料となった。S.W.ベックの主任市場ストラテジストのピーター・カーディロ氏は、株式市場は引き続き、原油、ドル、長期金利を眺めた展開となると見ている。

  個別銘柄では、第3四半期(12−2月期)決算が市場予想を上回ったナショナル・セミコンダクターは5.7%高。アルテラは1.3%高だった。モトローラは第1四半期の売上高予想を前期比6%増と発表したことに加え、ドイツ銀行が携帯電話業界の先行き見通しの改善とモトローラの携帯電話製品の競争力を根拠に投資評価を「バイ」に引き上げたことも好感され、0.9%高となった。また、半導体セクターの上昇を受けて、フィラデルフィア半導体株価指数は1.4%高となった。 【了】