Doctors Me(ドクターズミー)- そもそも“妊娠適齢期”の定義って何が基準なの?

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より健康的に子どもを産めるボーダーライン

近年、日本では少子化が問題となっています。これは、結婚、そして妊娠・出産の年齢が徐々に高くなっていることが原因のひとつと言われています。

現在、結婚の平均年齢は、男性は30歳、女性は29歳。そして女性が第1子を出産する平均年齢は約30歳です。働く女性の中には、一人前に仕事ができるようになってからの出産を考える方も多く、40歳で妊娠される方も増えてきています。一般に、20〜30歳代にかけては、仕事を覚えて成長するピークですので、結婚・妊娠を後回しに考える方も多いかと思います。

しかし、その年代こそ妊娠しやすい年齢、いわゆる妊娠適齢期でもあるのです。
では、この20〜30歳代は、どのような点で妊娠に適している年齢なのかを、見ていきたいと思います。

20〜30歳代が妊娠に適している理由

理由1:
赤ちゃんに先天的な異常が起こる確率が低くなる。
卵子は年齢とともに老化していくため、高齢妊娠では染色体異常をもつ可能性が高くなるのです。受精卵に染色体異常があると、そもそも妊娠が成立しなかったり、妊娠早期に流産になってしまったり、また赤ちゃんが先天異常を持って生まれてくるなどのリスクも高まります。

たとえば染色体異常が原因で起こる先天異常であるダウン症児を生む確立は、妊娠年齢が20歳代の場合は、0.2%前後ですが、35歳で0.5%、40歳で1.5%と増加していきます。流産率も、一般に、35歳未満では15%程度であるのに対して、35歳以上の妊娠では20%と高くなってしまうのです。

理由2:
妊娠中に高血圧、糖尿病などのトラブルが起こりにくい。
高齢妊娠に比べて、高血圧、糖尿病などのトラブルが起こりにくくなります。また、妊娠高血圧や妊娠糖尿病があると、赤ちゃんの成長が妨げられてしまったり、切迫早産になってしまったりするおそれがあります。

理由3:
高齢妊娠に比べて、出産するときのリスクも低くなる。
高齢の妊婦さんでは、微弱陣痛、軟産道強靭、遷延分娩になりやすいといわれ、結果的に吸引分娩や鉗子分娩、また帝王切開が必要になることが多くなりますが、20歳代では約20%で帝王切開が行われますが、35歳以上では40%以上にもなると言われています。