Doctors Me(ドクターズミー)- 本当にヤセるの!? お腹に虫を飼う【寄生虫ダイエット】の実態を医師が解説!

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お腹で虫を飼う「寄生虫ダイエット」をご存知ですか? その響きからして、キケンな感じがしますが、なぜダイエットに有効という考えが広がったのでしょうか。その実態について、医師に伺いました。

そもそも何の寄生虫をお腹で飼うの?

寄生虫ダイエットで使用されるのは、一般的に「サナダムシ(真田虫、条虫、絛虫)」と言われるもの。サナダムシ(真田虫、条虫、絛虫)は条虫科や裂頭条虫科の扁形動物の総称で、さらに細かく分けると、

・有鉤条虫(ユウコウジョウチュウ、カギサナダ)
・無鉤条虫(ムコウジョウチュウ、カギナシサナダ)
・広節裂頭条虫(コウセツレットウジョウチュウ、ハバビロミゾサナダ)

といった種類に分けられます。その姿が、真田紐に似ていることからサナダムシと名付けられました。

さてこのサナダムシの多くは牛や豚などに寄生しているのですが、十分に加熱処理をせずに人が摂取した場合、肉に寄生した幼虫が人体に感染することがあります。それが、体内で成虫になるのですが、なんと15メートルにも成長する種もあり、さらに宿主の体内で20年生存するものもあるそうです。

そもそも、なぜダイエットに役立つの?

サナダムシは動物の腸に寄生する虫です。このサナダムシを人体へ入れることにより、人体が摂取した栄養素をサナダムシが横取りして摂取してしまいます。

そのため、人体が摂取した分のカロリー消費につながるのでヤセる、ということが「サナダムシダイエット」の発想になっているのです。

しかし! 超危険なダイエットです!

「サナダムシダイエット」というものは、「サナダムシを人体に飼う」ということ。すなわち「人体に虫が寄生する」=「寄生虫感染症」という意味です。これは、ダイエットどころではなく病気そのもの。とても危険な行為です。

サナダムシが腸の中で成虫になると、腹痛、吐気、下痢などの消化器症状を起こしてしまいます。また、もし腸以外の他の臓器、肝臓、眼、中枢神経といった部位に移動すれば、さまざまな症状が出現。意識が無くなったり、命の危機に関わることも十分にあり得ます。

(監修:医師 佐藤 留美)