Doctors Me(ドクターズミー)- くすぐったくて気持ちいい、ドクターフィッシュは本当に体にいいの?

写真拡大

魚に足の角質を食べてもらうドクターフィッシュ、近年話題になっているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
健康にいいとされているドクターフィッシュ、しかしこのセラピーには注意喚起をする必要がある、との報告があります。
既にやったことのある方やこれからやってみたいと思っているみなさんのために、今回はドクターフィッシュの安全性について医師に解説していただきました。

■ ドクターフィッシュってどんな魚?

ドクターフィッシュは俗称で、西アジア周辺の川にすむコイ亜科の魚で、正式名称はガラ・ルファです。
自然の状態では、ガラ・ルファは雑食性です。口が吸盤のようになっていて、藻などを舐めるようにして食べたり、微生物や昆虫の幼虫などを食べたりし、雑食性です。
足の角質を食べてくれるのは、角質のほかに食べるものがないときにのみ見せる習性です。
角質を食べてくれるドクターフィッシュは、ちょっとかわいそうな環境に住んでいる状態なのですね。

■ ドクターフィッシュでウイルスに感染する!?

一番注意が必要なのは、ウイルスによる感染症です。
このウイルスは、C型肝炎ウイルスやHIVウイルスなどのヒトからヒトへの感染になります。

もし、あなたの足に傷があったとします。
そして、もし、一緒にC型肝炎ウイルスやHIVウイルスに感染している人があなたと一緒のドクターフィッシュのお風呂に入ったとしましょう。その人にも傷があったらどうなるのでしょうか?
C型肝炎ウイルスやHIVウイルスは、血液を介した感染です。ドクターフィッシュのセラピーを受けることで、これらのウイルスに感染する確率は非常に低いが、ゼロではない、という報告がなされています。

もし、足のむだ毛を剃ったばかりの人は、ドクターフィッシュのお風呂に入るのは避けましょう。他にも、足に傷があるような場合は避けましょう。
糖尿病をお持ちの方、免疫力が低い方も避けましょう。

【医師からのアドバイス】

イギリスでは、健康保護局がドクターフィッシュのセラピーを実施している場合には、浴槽を常に清潔にし、浴槽の水は利用者1人づつ取り替えるように指導しています。
一方日本では、多くの人が同時に利用できる形態で、アミューズメント化しているので、英国に比べて非常に衛生管理はゆるいものと考えられます。

セラピーを同時に受けているほかの人が、C型肝炎ウイルスやHIVウイルスを持っていない保証などどこにもありません。
フィッシュセラピーで感染症に感染する確率は非常に低いがゼロではない、ということを念頭に置く必要があるでしょう。