空想の世界にじっくり浸りたい!今売れているSF本を、SF好きな専門家がセレクト!

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『進撃の巨人』、『ターミネーター 新軌道(ジェニシス)』など、夏に向けてSFをテーマにした話題の映画が続々と公開! エンターテイメントの真骨頂と言えるけれども、あまりSFになじみのない人も多いのでは? そこで、女子が読んでもハマれる、今売れているSF作品を、TSUTAYA 三軒茶屋店の金谷さんに教えてもらった。毎日に刺激が足りないなんて思ったら、ドキドキハラハラできる刺激的な世界の物語を楽しんでみて。◆アクションアドベンシャーが好きなら!


西暦2041年。エネルギー危機に見舞われた地球では、現実逃避したい人々が、“オアシス”というコンピューターの仮想世界にハマっていた。ある日、オアシスの開発者が死亡し、オアシス内に隠したイースターエッグを探し当てた者に財産を譲るというメッセージが流れる、世界中でエッグ探しの旅が始まる! 20カ国で翻訳された本作は映画化も決定。

「宝探しがテーマのアクションアドベンチャーである本作は、文句なしに誰もが楽しめるSF作品です。ガンダムなど、80年代に流行ったカルチャーをモチーフにしたネタが登場したりして、マニア心もくすぐります。元ネタを知っているとよりハマるかもしれませんね」

『ゲームウォーズ 上』アーネスト・クライン著、池田真紀子訳/SB文庫/842円

◆日本が誇る天才作家たちが描く世界をのぞきたいなら!


「死者を蘇らさせて、労働者=屍者として活用するという19世紀のロンドンが舞台。主人公・医学生のワトソンは、政府からスパイとして、敵対国の技術者が持ち逃げしたと噂される伝説の書物を探せという命令を受けるんです。そこに書かれているのは、パワーアップした屍者を作れる技術。それが敵国に悪用されてしまうとまずい…ということで、ワトソンの冒険旅が始まるという物語。謎を解く冒険作品は、一気読みしちゃうおもしろさだと思います」

若くしてこの世を去った天才・伊藤計劃の未完の絶筆を盟友・円城塔が完成。日本SF大賞特別賞、星雲賞受賞。アニメーション映画化も決定。今年の12月に劇場公開予定。

『屍者の帝国』伊藤計劃・円城塔著/河出文庫/842円

◆SF映画の金字塔と名高い作品の原作を読みたいなら!


第三次大戦後。放射能灰に汚された地球では、生きた動物を所持することがステイタスに。人工の電気羊しか持たず、生きている動物を飼いたい主人公・リック。しかし、生きている動物は高額。そこで、火星から逃亡した奴隷=アンドロイド8人の首に掛かった多額の懸賞金を得るため、アンドロイド狩りの仕事を引き受けることにするが…。

「リドリー・スコット監督が手がけたSF映画の名作『ブレードランナー』の原作です。映画をご覧になった方も多いのではないでしょうか? 日本で邦訳版が1969年に発売されたSF小説ですが、未だに売れています。原作もおもしろいのでぜひ、読んでほしい。SF初心者にもおすすめです」

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳/ハヤカワ文庫/799円