キング牧師を描く“初映画”の女性監督を直撃!「果たしてアメリカは変わったのか」
 アフリカ系アメリカ人の公民権適用と人種差別撤廃を謳った公民権運動に尽力し、1968年に凶弾に倒れたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)。64年にノーベル平和賞を受賞した彼の、「私には夢がある」という言葉はあまりにも有名です。そんなキング牧師が行ったアラバマ州での、選挙権を求めたデモ行進についてのドラマを描く『グローリー/明日への行進』が公開中です。

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 驚くことに、キング牧師を描く長編映画はこれが初。メガホンをとったのは、エヴァ・デュヴァネイ。72年生まれのアフリカ系アメリカ人の女性監督です。

 本作はアカデミー賞で作品賞と歌曲賞にノミネートされ、歌曲賞を受賞し注目を浴びましたが、いまのアメリカが、キング牧師の思い描く夢を実現したとは言い難いのも事実。近年の警官による黒人差別や、それらに端を発する事件の多さは、ここ日本にも伝わっています。

 女子SPA!ではデュヴァネイ監督に、「アメリカは変わったのか?」とずばり直撃しました。

⇒【YouTube】「グローリー/明日への行進 本予告」http://youtu.be/-dvVAgIV_-I

――警官によるアフリカ系アメリカ人への非人道的な行為が、いまも大きなニュースになっています。差別問題の解決は遅々として進んでいないようにも映るのですが、監督は、小さな一歩でも、今のアメリカに確実な前進を感じていますか?

監督:進歩していると思います。それこそ、50年前だったらありえない黒人女性の映画監督として、この私が、メインストリームの作品を手掛けることができたのがいい例です。

ただ、いろんな形での進歩があったにせよ、そういった人種差別や行為、圧迫、迫害といったものは完全に除去することはできていません。これについては、本作を観ていただければわかるかもしれません。

――キング牧師をイギリス人であるデヴィッド・オイェロウォが演じました。仕事をされた感想は?

監督:デヴィッドの“キング牧師”の役作りは、驚異的でした。全身全霊で役作りに取り組み、あらゆることに挑戦して、感情を表現した。彼の努力には本当に感動しました。そういう彼だからこそ、この役を演じられたと思ったし、彼以外に演じられる人はいなかったと確信しています。

――キング牧師を描いた初めての長編映画である本作の日本公開に向け、日本の働く20、30代の女性(女子SPA!読者)へメッセージをお願いします。

監督:公民権運動というと、男性が活躍したものだと聞いていたかもしれないけど、女性たちも同じように中核で戦略を立て、その実行に関わっていたことを知っていただきたいですね。あの当時、進歩的な考え方を持った女性も沢山いて、運動の中心に身を置いていました。

本作ではそうした女性たちの姿も見せたかったので、色々な女性のキャラクターを描いています。女性はただ支援する立場だったのではなく、実際に運動を動かしていたんだということを感じてほしいですね。

<TEXT/望月ふみ>

『グローリー/明日への行進』はTOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開中
配給:ギャガ
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オフィシャルサイト http://glory.gaga.ne.jp/