ワインと海洋貿易の都市!国立西洋美術館で太古から現代までを紹介するボルドー展

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港町として栄えた、フランスの都市・ボルドー。世界的に有名なワインで産地であるだけではなく、多彩な魅力を持った都市だということを、あらためて知ることができる展覧会がやってくる。フランス文化に興味がある女子はチェックして。

2015年6月23日(火)から9月23日(火・祝)まで、上野の国立西洋美術館で開催される「ボルドー展―美と陶酔の都へ―」。ボルドー市の全面協力の下、総数約200点を超える作品や資料を、先史時代から現代に至るまで数万年というスケールで時代ごとに展示するそう。「ひとつの都市を切り口に、これほどの時代性と多様なジャンルを持った展示が行われるのは、珍しいことだと思います」と広報担当者さん。

例えば、旧石器時代。ボルドーのあるアキテーヌ地方は、教科書でも習ったラスコー洞窟壁画などがあり、太古の遺物などが生まれたとか。今回は、約2万5000年前の貴重なレリーフ「角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)」が、日本初公開で展示される。これは太古の「ヴィーナス」と呼ばれる女性像のなかでは、優れて造形的なものだそう。

さらに、ガロンヌ河の流れに沿って三日月の形に発展したことから「月の港」と言われたボルドーは、18世紀に貿易とワイン産業によってフランス第一の都として栄えた。そのため、パリよりも100年早く都市の整備が進められたそうで、当時の繁栄を物語るような絵画や装飾芸術品も数多く展示。「当時の都市計画の結果、2007年にボルドーは世界遺産にも登録されています」(同)

その後、1801年にボルドー美術館が設立したことから、美術活動に新たな展開が。ドラクロワの大作「ライオン狩り」を中心に、ブルボン王家に関連する品々など、ボルドーゆかりの芸術家の作品が並ぶ。「東日本大震災など被災地で制作活動を行うことで知られる、アーティストのジョルジュ・ルースが制作した一連の写真も紹介します」(同)

アート作品や多彩な史料でボルドーの歴史を知り、その魅力を再発見できたら、ボルドーワインもいっそうおいしく感じられるかも。

画像:ウジェーヌ・ドラクロワ 《ライオン狩り》(部分) 1854-55年 175×360cm ボルドー美術館 (C)Musee des Beaux-Arts - Mairie de Bordeaux. Cliche L. Gauthier
※MuseeおよびClicheの表記は´ (アクサン・テギュ)を含む。