沖縄・辺野古の海で続けられる基地建設反対運動。写真提供:(c)グリーンピース
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 環境保護団体グリーンピース・ジャパンは10日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見し、「ジュゴンの生息地として知られる沖縄県名護市辺野古(へのこ)沖に米海兵隊普天間基地の代替施設を建設することは環境破壊だ」と訴え、地元住民の抗議運動とグリーンピースの活動を紹介した。

 沖縄県北部の辺野古周辺はサンゴ礁が群生する海域で、ジュゴンが好む海草も豊富に存在する。グリーンピース・ジャパン事務局長のスティーブ・シャルホーン氏は、「地元の人々は、防衛施設局がボーリング調査のためサンゴ礁に穴をあけて建てたやぐらを毎日占拠して、これ以上のサンゴ礁破壊を阻止している。非常に感銘を受け、グリーンピースの船『虹の戦士』号を派遣した」と語った。また、辺野古には、絶滅危惧種のウミガメ数種を含む希少な海洋生物などが多数生息することを指摘し「基地建設を阻止するだけではなく、この海域を保護するための法律を作ることが必要だ」と力説した。



10日、有楽町の外国人特派員協会で、パンフレットを使って米軍基地建設予定地の説明をするグリーンピースUSAのジョン・パサカンタンド事務局長。(撮影:吉川忠行)
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 また、グリーンピースがホームページ上で始めた、日米高官に基地建設反対のメールを送る「辺野古の海を守ろう」運動には、1万件以上の参加があり、アメリカからも大きな反響が寄せられていることを紹介。グリーンピースUSA事務局長ジョン・パサカンタンド氏は、「辺野古に基地を建設するのは、法律的にも倫理的にも許されない行為。多くのアメリカ人にも知ってほしい」と話した。

 辺野古沖に海上基地を建設する計画は、普天間基地の県内移設を定めた1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意に基づいたもの。普天間基地の返還期限は03年に過ぎたが、移設は一向に進んでいない。一方、日米の環境保護団体がジュゴン保護を求めた訴訟で、米サンフランシスコ連邦地裁が3日までに米国防総省とラムズフェルド国防長官の却下申し立てを退け、裁判の実質審理入りが決まっている。【了】